日本サッカー協会(JFA)の2025年度第3回技術委員会が5日に開催。終了後、影山雅永JFA技術委員長によるメディアブリーフィングが行われた。


 技術委員会ではJリーグと、アクチュアルプレーイングタイム(APT)やインテンシティの部分について「Jリーグとしてどのように考えているかを、こちら含め意見交換した」と、議論があったと説明。

 競り合いやファールの判定の部分について、Jリーグ側が映像をいくつか準備し、それを見ながら検証したとこのことで、「ファールはファールとして激しいプレーと区別しないといけないですし、ファールを取らずに流してしまっているものも実際にありました」としつつ、「アドバンテージとして我慢してプレーを流したことで得点につながったポジティブな効果もあります。純粋に競り合って『こういった戦いをしてほしい』というものも実際にあります」と、プラスの効果がみられる部分もあると続けた。

 影山委員長は、「今後、日本サッカーが魅力的になるその過程であろうと。ただ、当然レフェリーの方にもファールはファールであるという“基準”というより、高いレベルでの“標準”に達していく作業は、引き続き努力をしていかないといけないという話し合いでした」と、スタンダードが変わることでのハレーションもあると認めつつ、“基準”を変えるのではなく、“標準”を高めることが重要であるとしている。

 JFAはこれまでよりもAPTが増える試合展開になることが魅力的なサッカーにつながると説明。世界と戦う上でも激しいフェアな競り合いについて許容しながらインテンシティが高まるようなものが望ましいと話していた。一方で、監督や選手などからは判定についての疑問や、適応への困惑の声もあった。
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