レアル・マドリードを含め、三つ巴の熾烈な優勝争いを展開中の2チームが今シーズン3度目の直接対決を迎える。
昨年12月に行われたラ・リーガ第18節ではバルセロナがペドリのゴールで先制したものの、アトレティコ・マドリードがロドリゴ・デ・パウルとアレクサンダー・セルロートがネットを揺らして逆転勝利。今シーズン2度目の直接対決となったコパ・デル・レイ準決勝ファーストレグは、激しい撃ち合いの末に4-4のドローに終わった。ラ・リーガ優勝争いの行方を大きく占うであろう一戦はどのような結末を迎えるのだろうか。
序盤からバルセロナが主導権を握る。ボール保持率でアトレティコ・マドリードを大きく上回ると、5分には右からカットインしたラミン・ヤマルが中央のダニ・オルモに預け、リターンパスを受けてボックス内へ侵入。そのまま左足でフィニッシュに持ち込んだが、シュートは枠の左へ外れた。対するアトレティコ・マドリードは統率された守備で相手の攻撃を跳ね返しつつ、フリアン・アルバレスやジュリアーノ・シメオネが虎視眈々とチャンスをうかがう。
その後もバルセロナがボールを握り、アトレティコ・マドリードがブロックを形成して構える展開が続く。44分、バイタルエリアへ持ち上がったペドリが前方へパスを通し、これを受けたロベルト・レヴァンドフスキが左足を振り抜いたが、シュートは枠を捉えられず。
1点ビハインドで前半を終えたバルセロナは後半の立ち上がりから攻勢を強め、ペドリやヤマルを起点に敵陣ゴールへ迫っていく。50分にはヤマルが中央の狭いスペースを攻略してミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ。対するアトレティコ・マドリードは70分、ハイラインの裏を取ったコナー・ギャラガーのラストパスをセルロートが押し込み貴重な追加点を獲得。途中出場の2選手が結果を残し、リードを2点に広げた。
しかし、バルセロナもこのままでは終わらない。72分、最終ラインからバイタルエリアまで持ち上がったイニゴ・マルティネスがゴール前にクロスを送り、これを収めたレヴァンドフスキが難しい体勢からのシュートを決めて1点差に詰め寄る。さらに6分後には、ハフィーニャがボックス右角付近から上げた鋭いクロスに途中出場のフェラン・トーレスが頭で合わせ、あっという間に試合を振り出しに戻した。
このまま試合終了かと思われた90+2分、ボックス右角付近でボールを受けたヤマルがカットインから左足を振ると、ディフレクトしたボールがゴール左隅へ。土壇場で逆転に成功すると、90+8分にはF・トーレスがダメ押しの4点目を決め、試合は2-4で終了した。勝利したバルセロナは1試合未消化ながら首位の座をキープしている。次節、アトレティコ・マドリードは29日にアウェイでエスパニョールと、バルセロナは30日にホームでジローナと対戦する。
【スコア】
アトレティコ・マドリード 2-4 バルセロナ
【得点者】
1-0 45分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
2-0 70分 アレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)
2-1 72分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
2-2 78分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
2-3 90+2分 ラミン・ヤマル(バルセロナ)
2-4 90+8分 フェラン・トーレス(バルセロナ)