2025明治安田J1リーグ第10節の7試合が12日に行われた。

 J1史上初の開催となった“中国ダービー”。
サンフレッチェ広島ホームの“安芸の陣”はファジアーノ岡山に軍配が上がった。後半に18歳の佐藤龍之介が試合の均衡を破ると、J1最小失点の堅守で広島の反撃をシャットアウト。岡山は昇格後初の連勝を収め、勝ち点「17」で並んだ広島を得失点差で上回っている。

 敵地で清水エスパルスと対戦した川崎フロンターレは、先制を許したすぐ後に追いつく。しかし、終盤に退場者を出した清水から逆転ゴールを奪えず、川崎Fは3試合連続ドローとなった。

 セレッソ大阪vs鹿島アントラーズは、劇的な展開となった。後半押し込んだC大阪だったが、オフサイドで得点が五度取り消されると、終盤にはPK失敗。しかし、後半アディショナルタイム12分に進藤亮佑が正真正銘の先制点を奪い、C大阪は今季初の完封勝利を収めた。一方、敗れた鹿島は3連敗となった。

 首位FC町田ゼルビアが13日に浦和レッズ戦を控えるなか、広島や川崎F、鹿島が勝利を逃したことで、アビスパ福岡が暫定首位に躍り出た。ホームに横浜F・マリノスを迎えた一戦は11分に遠野大弥の“恩返し弾”を許したものの、37分に藤本一輝がミドルシュートを突き刺して追いつく。そして福岡は81分、見木友哉が逆転ゴールを挙げて2-1で勝利。
3連勝で7戦無敗となり、勝ち点を「19」に伸ばした。

 そして2位には京都サンガF.C.が浮上。川﨑颯太の2ゴールで湘南ベルマーレとの直接対決を制し、京都は5試合無敗で勝ち点を「18」に伸ばした。

 ガンバ大阪はイッサム・ジェバリの1ゴール1アシストで名古屋グランパスを下し、リーグ戦5試合ぶり白星。ヴィッセル神戸は汰木康也の1点を守り抜き、終盤に退場者を出した東京ヴェルディを1-0で下した。

 今節の試合結果と暫定順位表は以下の通り。

■J1第10節
▼4月11日(金)
FC東京 1-1 柏レイソル

▼4月12日(土)
清水エスパルス 1-1 川崎フロンターレ
ガンバ大阪 2-0 名古屋グランパス
サンフレッチェ広島 0-1 ファジアーノ岡山
アビスパ福岡 2-1 横浜F・マリノス
東京ヴェルディ 0-1 ヴィッセル神戸
セレッソ大阪 1-0 鹿島アントラーズ
京都サンガF.C. 2-0 湘南ベルマーレ

▼4月13日(日)
14:00 FC町田ゼルビア vs 浦和レッズ
14:00 アルビレックス新潟 vs 横浜FC

■順位表
※()内は勝ち点/得失点差

1位 福岡(19/+3)
2位 京都(18/+3)
3位 川崎F(17/+9)
4位 町田(17/+4)
5位 岡山(17/+4)
6位 柏(17/+3)
7位 広島(17/+3)
8位 鹿島(16/+6)
9位 湘南(14/-4)
10位 G大阪(13/-4)
11位 清水(12/+1)
12位 C大阪(12/0)
13位 神戸(12/0)
14位 横浜FC(10/-1)
15位 浦和(10/-2)
16位 東京V(10/-5)
17位 FC東京(9/-5)
18位 横浜FM(8/-3)
19位 名古屋(8/-8)
20位 新潟(7/-4)
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