ジェフユナイテッド千葉は16日、MF風間宏矢がタンピネス・ローバーズ(シンガポール1部)へと移籍することを発表した。

 “名将”風間八宏氏を父に持つ同選手は、1993年4月16日生まれの現在32歳。
川崎フロンターレでプロキャリアを始めた後、大分トリニータとFC岐阜、FC琉球を経て、2022年にジェフユナイテッド千葉に加入。技巧派MFとしてクラブ公式戦通算90試合に出場したものの、今シーズンは公式戦106分間のプレーにとどまっていた。

 風間は、自身初となる海外移籍に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。

「この度、シンガポールプレミアリーグのBGタンピネス・ローバーズFCへ移籍することになりました。まず初めに、トライしたかった国からのオファーに対して、シーズン半ばにもかかわらず、自分の海外移籍への意思を尊重し、移籍を承諾してくれた健仁さん、慶行さんに本当に感謝しています。ジェフでの3年半は、いろいろな経験を通してサッカー選手としての在り方が、すごく整理された時間になりました。初の大怪我も、長いリハビリも、初めての経験がジェフで起きたことです。これも人生において、然るべき経験だったのだと思います。チームメートは全員、しっかりとトレーニングをするし、特に自分と同世代のベテラン勢の立ち振る舞いやマインドは素晴らしいもので、この歳になって一緒にプレーできたことは、本当に自分の財産です」

「最後に慶行さんから『風間宏矢の価値をしっかり示してくれてありがとう。でも寂しいよ。』と泣きながら言ってもらったときに、僕はこのチームに何かを残せたんじゃないかなと感じました。自分のできることは、やり切ったつもりです。
何より、移籍してきたときからここまで、明らかにスタジアムの雰囲気が格段に良くなりました。それは、チームに期待している人が増えたから。そう感じさせたチームの一員として、たくさんの試合でプレーし、喜びを分かち合えたことを誇りに思います」

「14年間、慣れ親しんだJリーグの舞台は最高な舞台であることと同時に、この慣れた環境ではない海外でプレーできるチャンスは、このタイミングがラストチャンスだと思います。このチャンスを、全力で楽しんできたいと思います。またいつか、フクアリで皆さんとお会いできたら嬉しいです。改めて、ジェフでプレーできて最高でした。ここからの更なる躍進を応援しています!WIN BY ALL!」
編集部おすすめ