ブレントフォードでは2018年10月からトーマス・フランク監督が指揮官を務め、2020-21シーズンにチャンピオンシップ(2部)の昇格プレーオフを制して初のプレミアリーグ昇格を果たすと、2024-25シーズンは10位で終えるなど、4シーズン連続でプレミアリーグ残留を達成していた。
しかし、アンジェ・ポステコグルー監督を解任したトッテナムがフランク監督を引き抜いたことにより、新指揮官の招へいに動いていたブレントフォードは、アンドリュース氏が内部昇格する形で監督に就任することを明らかにした。
現在44歳のアンドリュース氏は2015年8月にミルトン・キーンズ・ドンズ(MKドンズ)のアシスタントコーチを務め、指導者キャリアを歩み始めると、その後はアイルランド代表やシェフィールド・ユナイテッドでのコーチ業を経て、2024年7月にブレントフォードのセットプレーコーチに就任しており、今回が自身初の監督就任となった。
アンドリュース氏の監督就任を受け、ブレントフォードのフットボールディレクターを務めるフィル・ジャイルズ氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「キース氏は非常に適任だ。彼は誰とでもうまく付き合うことができ、非常にオープンで、学ぶ姿勢も持ち合わせている。キース氏は自分の望むことを明確に示し、細部まで気を配ることができる。選手とスタッフは彼を高く評価し、尊敬している。彼はここにいる選手たちを理解しており、トーマス・フランク監督の下でのプレーやトレーニング方法も理解している」
「キース氏は独自の進化をもたらしてくれるだろうけど、ゼロから始めるわけではないので、すぐに前進できると期待している。彼は非常に優れたコーチで、チームをどのように成長させたいのか明確な考えを持っている。私たちはこれまでのやり方を維持するだけでなく、実際に向上しようと努力してくれる人材を探していた」
なお、イギリスメディア『BBC』によると、2015年6月以降、アンドリュース氏はプレミアリーグのクラブでは98人目の正式監督(暫定監督を除く)となったが、監督業を初めて始めることになったのは6人目のことに。このうち正式監督として7カ月以上指揮が続いたのは、ミケル・アルテタ監督(現:アーセナル)とスコット・パーカー監督(当時:フルアム、現:バーンリー)だけとなっているが、果たしてアンドリュース氏は監督として迎える初のシーズンを戦い抜くことができるのだろうか。