報道によると、ゼニトはローマに対し、移籍金2000万ユーロ(約34億円)を提示したという。また、アブラハムに対しては、年俸500万ユーロ(約8億5000万円)の3年契約を保証しているようだ。
金銭的に魅力的なオファーではあるものの、アブラハム自身は情勢不安定なロシアへの移籍に納得していない模様。オファーを受け入れる可能性は現時点で低いと見られている。それでも、関係者による会談が現地時間28日に予定されており、アブラハムの説得が試みられることになりそうだ。
現在27歳のアブラハムは、チェルシーの下部組織出身で、アストン・ヴィラなど複数クラブへのレンタルを経て開花。2019-20シーズンからチェルシーに加入すると、1年目はプレミアリーグで15ゴールの成績を残した。
同選手は2021-22シーズンからローマに完全移籍。“ジャロロッシ”での1年目は公式戦26ゴールを挙げて、ヨーロッパカンファレンスリーグ優勝などに貢献した。しかし、22-23シーズンは公式戦9ゴールにとどまると、3年目は左ひざの前十字靭帯を損傷する大けがでほとんど出場機会を得られなかった。
再起を図った24-25シーズンはミランに期限付き移籍で加入し、公式戦44試合の出場で10ゴール7アシストを記録した。