ドルトムントは28日、ドイツ代表FWユスファ・ムココがコペンハーゲンへ完全移籍したことを発表した。

 現在20歳のムココは、ユース年代を飛び級で駆け上がり、2020年11月にクラブ史上最年少となる「16歳1日」でトップチームデビューを果たした。
“神童”としてその名を広めた同選手は、18歳でFIFAワールドカップ・カタール2022に出場するなど、将来を嘱望されていた。

 しかし昨シーズン以降は出場機会が減少し、今シーズンはリーグ・アンのニースへレンタル移籍。公式戦22試合に出場し、2ゴール3アシストを記録したものの、シーズン後半は出番を得られず、ドルトムント復帰が決まっていた。

 2026年6月までドルトムントとの契約を残していたムココだが、ドイツメディア『スカイスポーツ』は25日に、コペンハーゲン移籍が間近に迫っていると報道。そして28日、ドルトムントが公式に退団を発表した。なお、ドイツ『キッカー』によると、移籍は500万ユーロ(約8億5000万円)となる模様。さらに2030年6月までの5年契約を締結したことが伝えている。

 移籍にあたり、ムココはクラブ公式サイトを通じてコメントを発表。別れの言葉と新天地への意気込みを語っている。

「ドルトムントのようなクラブに別れを告げるには簡単ではない。僕にとって、このクラブ、チームメイト、コーチ、サポーター、そして素晴らしいファンのみんなは、いつまでも大切な存在だ」

「フランスでの困難な1年を経て、新たな場所で前向きな気持ちと野心を持ってスタートを切る時がきた。FCコペンハーゲンは、まさにそのためのクラブだ。
ドルトムントファミリーには感謝を伝えたい。僕はこれからもファンであり続けるし、UEFAチャンピオンズリーグで再会できることを願っているよ」
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