2023-24シーズンからWEリーグに参入し、1年目は9位、2年目となった昨シーズンは7位で終え、3年目のプロリーグに挑むC大阪ヤンマーレディース。
その松田監督は会見で、「歴史と伝統のあるセレッソ大阪の一員になれたことを大変に光栄に思っている。責任を非常に強く感じている。セレッソは育成型のクラブ。若い選手を育てることは、自分の指導経験とも合う。選手の良さを引き出すというのが指導者のあるべき姿だと思っている」と話しつつ、具体的な目標を問われた際には、「上位3チーム(日テレ・東京ヴェルディベレーザ、三菱重工浦和レッズレディース、INAC神戸レオネッサ)を飛び越えて、優勝を目指すのはなかなか難しい。ただ、それ以外のチームの一番上は狙っていきたい」とし、現実的なラインとして4位を目指すことを宣言した。
会見の後半には、新加入選手の宝田沙織と新井萌禾が登壇。アメリカ、スウェーデン、イングランドと渡り歩き、4シーズン半ぶりに古巣へと戻ってきた宝田は、「この1、2年、セレッソを外から見ていていろいろと思うところがあった。プロとして戦っていく上でセレッソがすごく応援してもらえるクラブになっている。もう1回、自分もそこに戻りたい気持ちがあった」と話し、セレッソ愛が移籍の決め手になったことを明かした。
なでしこジャパンの一員でもある宝田は今年26歳になる。チームには若い選手が多いこともあり、次のように覚悟を示した。「年齢的にも上から2番目になるし、海外で経験したことをしっかり下の子にも伝えていきながら、自分のプレーをしっかり表現していきたい。プレーで下の子を引っ張っていけるように頑張っていきたい。目標は二桁ゴールを取ること」
一方の新井はこの春に高校を卒業した18歳で、FC十文字Mareから完全移籍で加入を果たした。「セレッソからのオファーはうれしかった。もともとセレッソのプレースタイルが好きで、セレッソでプレーしたい気持ちがあった」と明かし、自身の特長については、「ハードワークをして常に攻守にかかわり続けること。チームでは最年少ですし、走ることも自分の武器。走ってチームに貢献して、得点に絡めるように頑張りたい」と言葉に力をこめた。
「チームを強くする魔法はない」と言う松田監督。「日々のトレーニングや試合を一戦一戦積み重ねながら、1年間をとおして成果を出していきたい」と語り、毎日の練習から選手たちの意識改革にも取り組んでいくことになる。
なお、前日の8日には、ボルシア・ドルトムント フラウエンと連携協定を締結したことを発表。
その後、8月9日に2025/26シーズンのWEリーグが開幕。セレッソ大阪ヤンマーレディースはヨドコウ桜スタジアムでマイナビ仙台を迎え撃つ。