ボルシアMGに所属する日本代表DF板倉滉の契約に設定されていた解除条項が失効となったようだ。ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 現在28歳の板倉は、川崎フロンターレの育成組織出身。2018シーズンに期限付き移籍加入したベガルタ仙台で評価を高め、2019年1月に100万ユーロ(約1億7200万円)ほどの移籍金でマンチェスター・シティに完全移籍を果たしたものの、トップチームでの出場機会はなく、そのままフローニンゲンへの期限付き移籍で2シーズン半を過ごした。

 2021-22シーズンはレンタル先のシャルケで1部昇格に貢献したが、シャルケは財政的な問題で板倉を買い取ることができず、2022年夏に移籍金500万ユーロ(約8億6200万円)でボルシアMGに完全移籍。在籍3年目となった2024-25シーズンは公式戦33試合出場で4ゴール1アシストを記録した。

 現行契約は2026年6月30日までとなっているものの、板倉側が契約延長を望んでいないないため、ボルシアMGとしては移籍金が発生する今夏の移籍市場で同選手を売却することに前向きになっていることが明らかになっている。

 そんな板倉にはフランクフルトやドルトムント、PSV、トッテナムなど複数クラブから関心が寄せられていることが噂されており、同選手の契約には1000~1500万ユーロ(約17~26億円)での契約解除条項が設定されていることが報じられ、去就には注目が集まっている。

 しかし、移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、板倉の契約に付随していた契約解除条項の期間が過ぎたことにより、失効された模様で、契約解除条項は無効になったという。

 また、フランクフルトから寄せられていた関心も無くなり、同クラブは獲得交渉から撤退し、PSVが交渉を開始したことが伝えられているが、果たして板倉は新シーズンをどのクラブでプレーすることになるのだろうか。
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