PSVは11日、AZからU-21オランダ代表FWルベン・ファン・ボメルが完全移籍で加入することを発表した。

 その名が示す通り、オランダ代表とPSVのレジェンドであるマルク・ファン・ボメル氏の実子だ。
父親がPSVでプレーしていた2004年8月3日に産声を上げ、2013年から2020年まではPSVの下部組織にも在籍した。その後、2部のマーストリヒトでデビューを飾り、同クラブで結果を残して2023年夏に強豪AZへとステップアップを果たした。

 中盤のファイターとして活躍した父マルクとは異なり、ルベン・ファン・ボメルは左ウイングを主戦場としている。身長192センチメートルの恵まれた体躯を生かした突破と強烈なシュートに加え、局面を打開するアイデアとそれを実現可能にするテクニック、さらにゴール前での落ち着きも備えたアタッカーだ。

 AZでの1年目となった2023-24シーズンは公式戦41試合で10ゴール1アシストを記録。2年目の昨季は公式戦34試合で10ゴール6アシストを記録した。また、U-21オランダ代表でも主力として活躍しており、今夏のUEFA U-21 EUROにも出場した。

 満を持してPSVへの復帰が決まり、5年契約を結んで名門の背番号「7」を背負うことになったルベン・ファン・ボメル。オランダメディア『Voetbal International』によると、PSVはAZに対して移籍金1500万ユーロ(約26億円)を支払った模様で、クラブ史上最高額のメキシコ代表FWイルビング・ロサノに匹敵する金額となるようだ。

 同選手はPSVのクラブ公式サイトを通じて、次のようにコメントした。

「自分自身がPSVのトップチームでプレーすることは、密かな夢だったんだ。もしPSVが声をかけてくれたら、そこに行きたいとずっと思っていた。
もちろん、信頼に応えたい。プレッシャーは常につきまとうものだし、僕はずっとプレッシャーを感じてきたから、もう慣れたよ。何よりも、ここで自分をさらに成長させ、もちろんタイトルを獲得したいという気持ちが強い」


【画像】ファン・ボメル親子のツーショット。息子のPSV加入に父も満面の笑み

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