マンチェスター・ユナイテッドに所属するイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが、バルセロナに期限付き移籍で加入した。23日に両クラブが公式サイトを通じて発表した。


 買い取りオプションが付帯した1年間の期限付き移籍となる。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、バルセロナとマンチェスター・ユナイテッドは3000万ユーロ(約52億円)の買い取りオプションで合意。減額されることとなったラッシュフォードの給与はバルセロナが全額負担することになると伝えられている。なお、新天地での背番号は「14」に決定した。

 1997年10月生まれのラッシュフォードは、7歳からマンチェスター・ユナイテッドの下部組織に入団。2016年2月にトップチーム初出場を果たすと、デビュー戦から2試合連続で2ゴールを記録する華々しい登場を飾った。すぐさま主力に定着し、“赤い悪魔”ではこれまで公式戦通算426試合の出場で138ゴールを記録している。

 貧困問題に熱心で大英帝国勲章を受賞する慈善家としての顔も知られる一方、選手としてはたびたびプロフェッショナリズムの欠如が指摘されており、2024-25シーズンの途中からマンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督の下ではついに構想外となった。昨年12月を最後に同クラブでは出場機会を得られず、今年2月に初めてマンチェスターを離れてアストン・ヴィラに期限付き移籍で加入した。

 アストン・ヴィラでは公式戦17試合に出場して4ゴール6アシストを記録した。しかし、同クラブは契約に付帯していた買い取りオプションの行使を見送った。ラッシュフォードは再びマンチェスター・ユナイテッドに戻ったが、コストカットを目指す同クラブに居場所はなく、2018-19シーズンから着用してきた背番号「10」は新加入のブラジル代表FWマテウス・クーニャの手に渡った。


 ラッシュフォードは今夏の退団が既定路線となっていたなか、以前から同選手に関心を示していたバルセロナが急接近。移籍はここ数日で一気に加速し、左ウイングの担い手を探していた“ブラウグラナ”への加入が正式に決まった。


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