昨夏にハンジ・フリック監督を招へいし、就任1年目から国内3冠を達成したバルセロナ。さらなるチーム強化を目指す同クラブは、新たな守護神候補としてエスパニョールからスペイン代表GKジョアン・ガルシアを獲得。攻撃陣の補強にも着手しており、スペイン代表FWニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)の獲得は失敗に終わったものの、マンチェスター・ユナイテッドからイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードをレンタル移籍で獲得した。
そうしたなか、ラポルタ会長が『ムンド・デポルティーボ』のインタビューに応じ、今夏の移籍市場について言及。ラッシュフォードの獲得について、「ゴールキーパーの件よりも複雑な状況だった。というのも、あちこちから様々な意見が飛び交っていたからだ」と述べつつ、「複数の選択肢があったが、最終的に自分が一番気に入っていた選択肢を実現できたので非常に満足しているよ」と手応えを口にしている。
また、バルセロナによる関心が取り沙汰されていたコロンビア代表FWルイス・ディアス(リヴァプール)については、「お気に入りの選手だった。非常に完成度の高い選手だが、リヴァプールが非常に強硬な姿勢を取っていたため、交渉は難しかった」とコメント。続けて、「それでも彼が一貫して移籍を希望してくれたことには感謝している」と同選手がバルセロナ加入を望んでいたと明言した。
さらに、加入直前で交渉が破談したニコ・ウィリアムズについても触れ、「ルイスの件が難航し、ラッシュフォードとの交渉も進行中だった中で、ニコの代理人が移籍の可能性を持ちかけてきた」と交渉がスタートした経緯を説明。「(テクニカルディレクターの)デコがその話をしてきた。私は当初、他の2つの選択肢を優先したいと思っていたが、こうした場合は常にスポーツディレクターの判断に従うようにしている」と語り、ニコ・ウィリアムズがラッシュフォードとL・ディアスに次ぐ“第3の選択肢”だったことを明かしている。