リーグ・アン開幕節が17日に行われ、ナントとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦した。

 昨季はリーグ・アン4連覇を達成し、チャンピオンズリーグ(CL)でもクラブ史上初の優勝を成し遂げたPSG。
ルイス・エンリケ監督の下で迎える現体制3年目の今季は、“欧州王者”として大きな注目を集めるシーズンとなる。そうしたなか、13日に開催されたUEFAスーパーカップではヨーロッパリーグ(EL)王者のトッテナム・ホットスパーをPK戦の末に破り、新シーズンの初タイトルを獲得。敵地に乗り込むナントとのリーグ開幕戦では、ブラッドリー・バルコラらが先発入りした一方、ウスマン・デンベレやアクラフ・ハキミなど一部主力はサブスタートとなった。

 試合の序盤は拮抗した時間が続いたものの、支配率を高めるPSGが徐々に主導権を握り始める。42分にはワレン・ザイール・エムリがドリブルでピッチ中央を運び、左サイドに張ったバルコラに展開。右足で狙ったシュートは味方に当たるが、セカンドボールを拾ったファビアン・ルイスがボックス内にスルーパスを出す。反応したゴンサロ・ラモスが飛び出してきたGKを外し、角度の小さいエリアから狙いすましたシュートを放つ。しかし、ボールはクロスバーに弾かれてしまった。

 45分にはPSGがポゼッションで相手を押し込み、ヴィティーニャが左サイドで待つバルコラに配球。ハーフスペースを駆け上がるイ・ガンインにパスがつながると、ポケットからダイレクトでゴール前にクロスを入れる。だが、マイナスのボールに合わせたリュカ・エルナンデスのヘディングはGKの正面に飛んでしまう。45分間を通して優勢にゲームを進めたPSGだったが、スコアレスのままハーフタイムに突入した。


 PSGは61分に4枚替えを実施し、ハキミ、デンベレ、デジレ・ドゥエ、ヌーノ・メンデスを投入。この交代を機にアウェイチームのギアが上がり、攻勢を強めながらナントのゴールに迫り始める。すると、67分にPSGが均衡を破る。左サイドでのショートコーナーからプレーが再開され、ペナルティエリア正面でボールを持ったヴィティーニャが右足を一振り。相手選手にディフレクトしたシュートは枠に吸い込まれ、PSGが先制に成功した。

 さらに77分、PSGが敵陣右サイドでインターセプト。細かくパスをつなぎながらボックス手前のドゥエにボールが渡ると、ダイレクトのフリックにG・ラモスが抜け出す。冷静にニアを射抜いてネットを揺らしたが、判定はオフサイドで得点は認められなかった。結局、そのまま試合は1-0で終了。PSGが白星スタートを切った。次節、ナントは24日にアウェイでストラスブールと対戦。PSGは22日ホームでアンジェと対戦する。


【スコア】
ナント 0-1 パリ・サンジェルマン

【得点者】
0-1 67分 ヴィティーニャ(パリ・サンジェルマン)
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