今季のプレミアリーグ開幕戦では、これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた“伝統の一戦”が実現。過去20回のトップリーグ制覇を誇るマンチェスター・ユナイテッドが、本拠地『オールド・トラフォード』に、13回の優勝を成し遂げてきたアーセナルを迎えた。
試合は13分、イングランド代表MFデクラン・ライスの蹴った左コーナーキックをカラフィオーリが押し込み、アーセナルが先制。しかしながら、以降はホームチームのマンチェスター・ユナイテッドが主導権を握り、ゴールへ襲いかかる。アーセナルは防戦一方と呼んでも差し支えない展開を強いられるも、GKラヤを中心に守備陣が踏ん張り、1点のリードを守り切ることに成功。1-0で開幕戦を制した。
試合後、ラヤは「僕らの求めるクオリティーではなかった」と厳しい言葉を口にする。「ボールを持っている時のパフォーマンスはベストと呼ぶには程遠いものだったし、守備面も同様だ。だからこそ、ハードな戦いを強いられてしまった。前半にコーナーキックから得点を奪えたが、そこから最後までは厳しい戦いが続いた」と反省の弁を述べるも、クリーンシートという結果を受けて、チームメイトへの感謝も表明している。
「クリーンシートを達成した選手たちに拍手したい。試合に負ける可能性があったことは僕ら全員が理解しているが、サッカーはそういうものだ。
また、ラヤについては同試合の38分、試合の行方を左右するビッグセーブを披露。マンチェスター・ユナイテッドが左サイドから攻撃へ転じると、イングランド代表MFメイソン・マウントからのパスを受けたブラジル代表FWマテウス・クーニャが、見事なボディフェイクで前を向き、ボックス左の角度のない位置から左足を振り抜く。シュートは枠を捉えたが、GKラヤがなんとか左手に当て、ゴールを死守していた。
当該シーンについて、「クーニャのシュートのセーブは本当に難しかったよ」と振り返ったラヤは、「正直、どうやってセーブしたのかは、あまり覚えていないんだ。(ボールが)僕の足元にまで迫っていたからね」と告白。「ただ、このセーブでチームを助け、結果的に3ポイントの獲得に貢献できたのならば、嬉しく思うよ」と話し、自らのビッグセーブを喜んだ。
開幕戦を勝利で飾ったアーセナルは、23日に控えたプレミアリーグ第2節で、日本代表MF田中碧を擁するリーズをホームに迎える。
【ハイライト動画】アーセナル、カラフィオーリ弾でユナイテッド撃破