バーミンガムが、ベシクタシュに所属する元イングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンの獲得を検討しているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が18日に報じた。


 現在32歳のO・チェンバレンはサウサンプトンのアカデミー育ちで、2010年3月に16歳199日にしてトップチームデビューを飾ると、2011年夏にはアーセナルへ完全移籍。当時のアーセン・ヴェンゲル監督の下、ウイングだけでなく中盤のセンターとしてもプレーし、在籍した約6年間で公式戦通算198試合出場20ゴール28アシストを記録した。その後加わったリヴァプールでは、ひざの大ケガにも悩まされながら、公式戦通算146試合のピッチに立ち、18ゴール14アシストをマーク。チャンピオンズリーグ優勝やプレミアリーグ制覇も経験した。

 2023年夏にはスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)のベシクタシュへ完全移籍。ここまで公式戦通算50試合に出場しているが、負傷の影響で戦線離脱した日数も少なくはなく、プレミアリーグ時代の力を発揮しているとは言い難い。昨季終盤戦は中盤の主力として躍動したものの、今シーズンは公式戦でメンバー入りもしておらず、去就に注目が集まっている。

 そんなO・チェンバレンに対して、バーミンガムが関心を示しているという。昨季のリーグ1(イングランド3部リーグ)を優勝し、1年でのチャンピオンシップ(同国2部リーグ)帰還を果たしたバーミンガムは、“連続昇格”で16年ぶりのプレミアリーグ帰還を目指している。大きな野望を実現させるため、プレミアリーグでの経験が豊富で、イングランド代表としても35キャップを誇るO・チェンバレンの獲得を画策したと報じられた。

 O・チェンバレンとベシクタシュとの契約は2026年6月30日まで残っている。しかしながら、ベシクタシュは給与の削減のため、前倒しでの契約解除も視野に入れており、バーミンガムとしてはフリーで獲得できる可能性が高いようだ。


 バーミンガムには、昨季のリーグ1でチーム・オブ・ザ・シーズン(年間ベストイレブン)を受賞し、最優秀選手の候補者3名にも選ばれたMF岩田智輝が在籍しており、今夏の移籍市場では日本代表FW古橋亨梧とMF藤本寛也を獲得。現在は3名の日本人選手が所属している。今季のチャンピオンシップでは、第2節終了時点で1勝1分と悪くないスタートを切っているが、O・チェンバレンの3シーズンぶりイングランド復帰を実現させることはできるだろうか。


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