ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)第6節が30日に行われ、ウェステルローはロイヤル・アントワープに2-0で勝利。同試合に先発出場したウェステルローの坂本一彩が、今季2点目を記録した。


 今季のジュピラー・プロ・リーグ開幕からの成績は1勝3敗と、1試合未消化ながら負け越しているウェステルローは、ここまで2勝3分と無敗を続けるロイヤル・アントワープをホームに迎えた。ウェステルローの坂本と木村誠二は先発に名を連ね、ロイヤル・アントワープのGK野澤大志ブランドンはベンチスタート。ロイヤル・アントワープの綱島悠斗は、前節まで3試合連続でスタメンに名を連ねていたが、今節はメンバーから外れた。

 試合が動いたのは28分。ウェステルローはエミン・バイラムからのロングフィードを起点に攻撃へ移り、ボックス左のスペースへ侵入したホシマール・アルコセルが、タイミングを見てマイナスへ折り返す。ファーサイドで待っていた坂本は、ワントラップから左足で狙うと、ここはゴールカバーに入っていた相手にクリアされたものの、こぼれ球が自らの元へ転がると、今度は冷静に右足で仕留める。坂本個人としては、今月2日に行われた第2節ズルテ・ワレへム戦以来、3試合ぶりの今季2点目が決まり、ウェステルローが先手を取った。

 このままウェステルローが1点をリードして後半へ折り返すと、68分にはスルーパスでフィンチェント・ヤンセンにボックス内への侵入を許し、ピンチを迎えるが、ここは木村がスライディングでカバー。しかしながら、ヤンセンの放ったシュートが木村の手に当たっており、OFR(オンフィールドレビュー)を経てPKが与えられる。それでも、マハマドゥ・ドゥンビアのゴール右下を狙ったキックは、GKアンドレアス・ユングダルがコースを読み切ってセーブ。ゴールを許さなかった。

 “守護神”の活躍で難を逃れたウェステルローは直後の75分、自陣で相手の攻撃を跳ね返したところからカウンターへ転じる。
アルコセルが長い距離をドリブルで運び、右へ広がって並走したアーサー・ピエドフォートにボールが渡ると、ボックス右からグラウンダーのシュートを突き刺す。ウェステルローが勝利を手繰り寄せる2点目を奪った。

 試合はこのままタイムアップ。ウェステルローが3試合ぶりの白星を手にした。坂本は後半アディショナルタイムにピッチを後にしており、木村はフル出場した。一方で、ロイヤル・アントワープとしては今季初黒星となった。

 次節は9月14日に行われ、ウェステルローは敵地で日本人選手7名を擁するシント・トロイデンと、ロイヤル・アントワープは伊藤敦樹が所属するヘントと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ウェステルロー 2-0 ロイヤル・アントワープ

【得点者】
1-0 28分 坂本一彩(ウェステルロー)
2-0 75分 アーサー・ピエドフォート(ウェステルロー)
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