アーセナルは9月1日、レヴァークーゼンからエクアドル代表DFピエロ・インカピエが、1年間の期限付き移籍で加入することを発表した。

 移籍市場に精通するイギリスメディア『アスレティック』のデイヴィッド・オーンスタイン記者によると、買い取りオプション行使時の移籍金は5200万ユーロ(約89億円)となる模様。
さらに将来的にアーセナルがインカピエを他のクラブへと売却する時に、その移籍金の10パーセントがレヴァークーゼンに支払われる条項も盛り込まれたようだ。完全移籍後は5年契約を結ぶと予想されている。

 現在23歳のインカピエはセンターバックを主戦場とし、左サイドバックでもプレーする左利きのDFだ。2021年夏にタジェレス(アルゼンチン)からレヴァークーゼンに加入すると、初年度から定位置を掴み、公式戦通算166試合に出場。2023-24シーズンは史上初のブンデスリーガ無敗優勝、およびDFBポカールとの2冠達成に貢献した。

 伝説的なシーズンを過ごしたメンバーが次々とレヴァークーゼンを去ったなか、インカピエ自身も今夏にステップアップの移籍を希望。ポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルやウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコに代わる新戦力として、今夏に“ビッグサマー”を過ごすアーセナルがインカピエの獲得に成功した。アーセナルにとって同選手は、スペイン代表MFマルティン・スビメンディ、イングランド代表MFエベレチ・エゼ、スウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュらに続く、今夏8人目の新戦力となる。

 アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は、新天地で5番を背負うことが決まったインカピエに対して以下の通りコメントしている。

「ピエロ・インカピエをクラブに迎え入れることができ、大変嬉しく思う。ピエロはフィジカルの強さに加え、その多才さと戦術的柔軟性を併せ持っており、守備の選択肢がさらに増えることになるだろう。彼は大きな個性を持ち、若さと成熟度を非常にうまく融合させている。
今シーズンを通して、チームをより強く、より競争力のあるものにしてくれるはずだ。ピエロと彼の家族をアーセナルに歓迎する」
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