プレミアリーグ第3節が31日に行われ、リヴァプールとアーセナルが対戦した。

 近年プレミアリーグの覇権を激しく争ってきた2チームが、今シーズンは第3節にして直接対決を迎える。
アルネ・スロット監督の下で5年ぶりの優勝を果たしたリヴァプール、3年連続2位のアーセナルともに今夏の移籍市場では大型補強を敢行。互いに開幕から2連勝を飾り、連覇と悲願のタイトル獲得というそれぞれの目標に向けて好発進に成功した。決戦の舞台はリヴァプールの本拠地『アンフィールド』。アーセナルは直近3年間このスタジアムで敗れていないが、最後に勝利したのはミケル・アルテタ監督が現役選手としてプレーした2012年9月まで遡る。

 リヴァプールはミロシュ・ケルケズ、フロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケら新戦力やフィルジル・ファン・ダイク、モハメド・サラーら主力が順当にスタメン入り。日本代表MF遠藤航はベンチスタートとなった。一方のアーセナルはマルティン・スビメンディやヴィクトル・ギェケレシュらがスタメンに名を連ね、負傷したブカヨ・サカに代わってノニ・マドゥエケも先発出場。マルティン・ウーデゴーアはベンチスタートとなっている。

 開始早々にアーセナルにアクシンデント発生。エキティケと競り合ったウィリアン・サリバが負傷し、5分にクリスティアン・モスケラとの交代を余儀なくされた。ホームの大声援を受けるリヴァプールはボール保持率で上回り、13分にはライアン・フラーフェンベルフの持ち上がりからコーディ・ガクポが鋭いミドルシュートを放つ。一方のアーセナルは22分、右CKからチャンスを作ったが、マドゥエケのシュートはGKアリソンの好セーブに阻まれた。


 34分、アーセナルのビルドアップに対してプレスをかけたリヴァプールは、ファン・ダイクのインターセプトからアレクシス・マック・アリスターがシュートに持ち込むもデクラン・ライスがブロック。アーセナも負けじとチャンスを作り、39分にはスペースへ抜け出したギェケレシュのポストプレーからユリエン・ティンバーとリッカルド・カラフィオーリが立て続けにシュートを放ったが、こちらもリヴァプール守備陣のブロックに阻まれた。

 スコアレスで迎えた後半も緊迫した展開が続く。60分、ファン・ダイクの鋭い縦パスを起点に攻め込むと、ヴィルツがボックス内で放ったシュートのこぼれ球をエキティケが押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められず。その後、リヴァプールは完全に主導権を握り、サラーを中心に際どいシーンを創出。何とか耐える時間が続くアーセナルは70分にウーデゴーアと新加入のエベレチ・エゼを投入し、状況の打開を図る。

 押し気味に試合を進め続けるリヴァプールは83分、C・ジョーンズの突破からFKを獲得すると、ドミニク・ソボスライが右足を一閃。長い距離から放たれた強烈なシュートは左ポストを叩いてゴールへ吸い込まれ、ホームチームがようやく先制した。アーセナルはエゼやマックス・ダウマンらにボールを集めて得点を狙いにいくも、リヴァプールの堅守を崩し切ることができず。試合はこのまま終了し、リヴァプールが唯一の3連勝を飾った。

 次節、リヴァプールは9月14日にアウェイでバーンリー、アーセナルは13日にホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。

【スコア】
リヴァプール 1-0 アーセナル

【得点者】
1-0 83分 ドミニク・ソボスライ(リヴァプール)

【スタメン】
リヴァプール(4-2-3-1)
GK:アリソン
DF:ソボスライ、コナテ(79分 J・ゴメス)、ファン・ダイク、ケルケズ
MF:フラーフェンベルフ、マック・アリスター(61分 C・ジョーンズ)、サラー、ヴィルツ(89分 遠藤航)、ガクポ
FW:エキティケ(79分 キエーザ)

アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー、サリバ(5分 モスケラ)、ガブリエウ、カラフィオーリ
MF:スビメンディ、ライス、メリーノ(70分 ウーデゴーア)
FW:マドゥエケ(89分 ダウマン)、ギェケレシュ、マルティネッリ(70分 エゼ)


【ゴール動画】決勝点となったソボスライの芸術的FK


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