近年プレミアリーグの覇権を激しく争ってきた2チームが、今シーズンは第3節にして直接対決を迎える。
リヴァプールはミロシュ・ケルケズ、フロリアン・ヴィルツ、ウーゴ・エキティケら新戦力やフィルジル・ファン・ダイク、モハメド・サラーら主力が順当にスタメン入り。日本代表MF遠藤航はベンチスタートとなった。一方のアーセナルはマルティン・スビメンディやヴィクトル・ギェケレシュらがスタメンに名を連ね、負傷したブカヨ・サカに代わってノニ・マドゥエケも先発出場。マルティン・ウーデゴーアはベンチスタートとなっている。
開始早々にアーセナルにアクシンデント発生。エキティケと競り合ったウィリアン・サリバが負傷し、5分にクリスティアン・モスケラとの交代を余儀なくされた。ホームの大声援を受けるリヴァプールはボール保持率で上回り、13分にはライアン・フラーフェンベルフの持ち上がりからコーディ・ガクポが鋭いミドルシュートを放つ。一方のアーセナルは22分、右CKからチャンスを作ったが、マドゥエケのシュートはGKアリソンの好セーブに阻まれた。
34分、アーセナルのビルドアップに対してプレスをかけたリヴァプールは、ファン・ダイクのインターセプトからアレクシス・マック・アリスターがシュートに持ち込むもデクラン・ライスがブロック。アーセナも負けじとチャンスを作り、39分にはスペースへ抜け出したギェケレシュのポストプレーからユリエン・ティンバーとリッカルド・カラフィオーリが立て続けにシュートを放ったが、こちらもリヴァプール守備陣のブロックに阻まれた。
スコアレスで迎えた後半も緊迫した展開が続く。60分、ファン・ダイクの鋭い縦パスを起点に攻め込むと、ヴィルツがボックス内で放ったシュートのこぼれ球をエキティケが押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められず。その後、リヴァプールは完全に主導権を握り、サラーを中心に際どいシーンを創出。何とか耐える時間が続くアーセナルは70分にウーデゴーアと新加入のエベレチ・エゼを投入し、状況の打開を図る。
押し気味に試合を進め続けるリヴァプールは83分、C・ジョーンズの突破からFKを獲得すると、ドミニク・ソボスライが右足を一閃。長い距離から放たれた強烈なシュートは左ポストを叩いてゴールへ吸い込まれ、ホームチームがようやく先制した。アーセナルはエゼやマックス・ダウマンらにボールを集めて得点を狙いにいくも、リヴァプールの堅守を崩し切ることができず。試合はこのまま終了し、リヴァプールが唯一の3連勝を飾った。
次節、リヴァプールは9月14日にアウェイでバーンリー、アーセナルは13日にホームでノッティンガム・フォレストと対戦する。
【スコア】
リヴァプール 1-0 アーセナル
【得点者】
1-0 83分 ドミニク・ソボスライ(リヴァプール)
【スタメン】
リヴァプール(4-2-3-1)
GK:アリソン
DF:ソボスライ、コナテ(79分 J・ゴメス)、ファン・ダイク、ケルケズ
MF:フラーフェンベルフ、マック・アリスター(61分 C・ジョーンズ)、サラー、ヴィルツ(89分 遠藤航)、ガクポ
FW:エキティケ(79分 キエーザ)
アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー、サリバ(5分 モスケラ)、ガブリエウ、カラフィオーリ
MF:スビメンディ、ライス、メリーノ(70分 ウーデゴーア)
FW:マドゥエケ(89分 ダウマン)、ギェケレシュ、マルティネッリ(70分 エゼ)
【ゴール動画】決勝点となったソボスライの芸術的FK