ここまでのリーグ戦2試合で連勝を飾り、ラ・リーガ連覇に向けて快調な滑り出しを見せたバルセロナ。
試合は40分にアウェイのバルセロナがスコアを動かす。ペドリの縦パスを受けたヤマルがドリブルを開始し、ボックス右角から次々と相手選手を突破。背後からプレスをかけたペップ・チャバリアに倒され、バルセロナがPKを獲得する。ヤマル自らキッカーを務めると、冷静にGKの逆を突いて先制点をマークした。
攻勢を強めるバルセロナは、前半アディショナルタイムにも決定機を作り出す。テンポの良いパスワークで敵陣へと前進し、フェラン・トーレスがスピードに乗りながらピッチ中央をドリブル。右サイドで待つヤマルにボールが渡ると、複数のマーカーを引きつけながら右脇のジュール・クンデにパスを出す。ダイレクトで入れたクロスはGKに弾かれたが、こぼれ球がゴール正面のダニ・オルモのもとへ。しかし、シュートは枠の上に大きく外れてしまった。
対するラージョ・バジェカーノも、64分にバルセロナ陣内で前線から組織的なプレスを敢行。最後尾から組み立てる相手にプレッシャーをかけ、左サイドでボール奪取に成功する。アルバロ・ガルシアがペナルティエリア内のホルヘ・デ・フルートスに繋ぐと、すぐさま左足を振ってネットを揺らす。だが、判定はオフサイドで得点は認められなかった。
そんななか、直後の67分にスコアは振り出しに戻される。ラージョ・バジェカーノが右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたイシ・パラソンが左足でインスイングのクロスを供給。ファーでフリーとなっていたフラン・ペレスがワンタッチで合わせると、シュートはクロスバーに当たりながらゴールに吸い込まれ、ラージョ・バジェカーノが貴重な同点弾を決めた。
スタジアムの大声援を背にゲームの流れはラージョ・バジェカーノに傾き、73分にはデ・フルートスがDFラインの背後に抜け出す。ホームチームにとって千載一遇のチャンスが訪れたものの、GKジョアン・ガルシアに1対1を防がれてしまう。さらに86分、右サイドからのクロスから混戦が発生し、最後はセルヒオ・カメージョがネットを揺らすが、直前のオフサイドによって再び得点は取り消しとなってしまう。
結局、そのまま試合は1-1で終了。両者1ポイントずつを分け合った。
【スコア】
ラージョ・バジェカーノ 1-1 バルセロナ
【得点者】
0-1 40分 ラミン・ヤマル(PK/バルセロナ)
1-1 67分 フラン・ペレス(ラージョ・バジェカーノ)