今季のプレミアリーグで2連勝を達成した2チームによる上位決戦は、序盤から緊迫感に満ちた雰囲気のなか、ハイレベルな攻防戦が繰り広げられ、スコアレスのまま時計の針が進む。最終的には、83分にリヴァプールのハンガリー代表MFドミニク・ソボスライが叩き込んだフリーキックが決勝弾となり、リヴァプールが1-0で勝利。圧巻の一撃により、昨季のプレミアリーグ王者が唯一の3連勝を飾っていた。
試合後、アルテタ監督は「我々は相手をイライラさせるためではなく、勝つためにゲームプランを実行した。試合のクオリティーと支配力を高め、相手も応じざるを得ないレベルまで押し上げたと思う。特に60分から78分にかけて、試合に隙がなくなったのが見て取れた」との言葉で試合を振り返ると、「このような状況になると、試合を決めるのは、2つのアクションしか考えられない。1つは、個人のミス。もう1つは、“魔法のような瞬間”だ。ソボスライが創り出したあの信じられない瞬間、それが唯一の違いだった」と語った。
そして、アルテタ監督は敵地『アンフィールド』での試合だったことに触れつつ、「ここで95分間支配することはできない。それは不可能だ」と発言。「特に、我々のGKがボールを持った時の判断は改善しなければならない。
また、イギリスメディア『スカイスポーツ』を通しては、今年5月に行われた昨季の第36節、2-2で終えた試合を引き合いに出し、「昨年同点に追いついた時よりも、我々はずっと優れていた。はるかに優れていた」とコメント。一方で、「試合に勝つためには、ゴールを決める必要がある。たとえば、今日は(エベレチ・)エゼがボックス内で1対1になる状況が複数回あったが、そのような場面こそ彼のクオリティーの見せ場だ。完全に抜け出し、プレーをやり切る必要がある」などと具体例に触れた上で、「このような大きな試合に勝つ方法を見つけなければならない」と、今後に向けて言葉を残した。
【ハイライト動画】ソボスライの“魔法”が試合を決める