アーセナルに所属するブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリが、熾烈な定位置争いについて言及した。10日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。


 マルティネッリは2019年夏に当時ブラジル4部リーグに所属していたイトゥアーノからアーセナルへ加入した。ミケル・アルテタ監督の下で左ウイング(WG)の主力に定着し、2022-23シーズンにはプレミアリーグで15ゴール6アシストをマーク。クラブ通算ではここまで公式戦227試合に出場し51ゴール29アシストという成績を残している。

 かつてリヴァプールで数々のタイトルを獲得したユルゲン・クロップ氏から「100年に1人の才能」と絶賛されたマルティネッリだが、アーセナルでのスタメンの地位は揺らぎつつある。守備への貢献度が高く評価されている一方、近年は攻撃面での物足りなさを指摘する声も。今夏にはイングランド代表MFエベレチ・エゼと同FWノニ・マドゥエケという強力なライバルも加入し、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールを含めて左WGの熾烈な定位置争いが予想されている。

 今夏の売却の噂すら挙がっていたマルティネッリは自身の置かれている現状について「ブラジル代表と同じようだ。ヴィニ(ヴィニシウス)やロドリゴがチームにいることは間違いなく良いことだよ。彼らはチームのタイトルに貢献してくれるからね」と前置きした上で次のように言葉を続けた。

「勝利を目指すためには質の高い選手が必要だ。それはアーセナルでも同じだし、エゼとマドゥエケの加入もとても嬉しく思っているよ。トロサールも左サイドでプレーすることができる。
質の高い選手がチームに揃っていることはとても重要なんだ。シーズン中は試合が多く、ケガなど様々なことが起こる。だからこそ、クラブが勝利を目指すためにリーグで最高の選手を探してくれるのは喜ばしいことだ」

 なお、マルティネッリはプレミアリーグ開幕節のマンチェスター・ユナイテッド戦と第3節のリヴァプール戦に先発出場。第2節のリーズ戦ではマドゥエケにスタメンを譲り、出番は訪れなかった。
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