枕は仰向きに寝て選ぶ。
そこで今回はこの横向きに寝に注目し、それに最適な枕と選び方を紹介します。
枕の最適な角度は?
と、その前に、枕を首に当てたときの最適な角度を知っておきましょう。それはスバリ、首から頭にかけての傾斜が5度くらいになるのがベストです。あくまで仰向きの場合ですが、目線がつま先から上の天井を見るくらいだと呼吸もしやすくてよく眠れます。そして横向き寝は、敷き布団やマットレスに肩幅の沈み具合を合せて、顔や背骨が真っ直ぐになるのが理想です。
1)耳や鼻のことを考えた横向き専用枕
それでは寝具販売員が選ぶ、推しの枕を紹介しますが、枕は体型や敷き布団等によって必ずしも横向きが合うとは限りません。あくまで参考までとして下さい。ただし、確かに耳を塞がず呼吸もしやすいですが、全体的に少し高さを感じるのが難点。
2)オーダー枕に匹敵するカスタマイズ枕
しかし、この枕はそれだけではありません。なんと、自分で素材の量や中身のシートを10ヶ所カスタマイズできるのです。さらに首が当たる部分にはパイプが入っておらず、一番気になる部分が優しく守られているのもポイント。
自分好みに枕を作れるので、横向きの高さも敷き布団やマットレスに合せて作れますし、体型や好みが変わっても自分の手で調整できます。
3)柔らかいのに沈まないシンプル枕
こちらの枕は柔らかいのにそれほど沈まず、横へ向いた時に比較的高さを合わせやすく、横向き寝に最適です。
番外編)形は面白くても使い心地抜群の枕
実はこれ、横向きに寝ても全然使えます。両方に伸びた“手”のような部分を抱き込む形で寝ると非常に気持ちいいです。仰向きでも不思議な安心感がありますし、手をすっぽり入れられる謎の穴が空いているのも面白いです。
ただし、これはあくまで遊び心満載のリラックスできる枕です。下手な抱き枕を買うよりははるかに実用的ですが、睡眠用には少し不向きに感じます。
お店で試すときのポイント
枕はお店で試すほうが良いのですが、これにはちょっとしたポイントがあります。それは、しっかりと横向きと仰向きの両方を試すことです。いくら横向き寝が多くても、仰向きにならないことはないので、必ず両方試しておきましょう。さらに、敷き布団やマットレスも自分の使っているのもに近い硬さのものを選んで寝転んでみましょう。このへんは何となくでかまいません。
お手入れのポイントは、枕カバーと陰干し
しかし、低反発や羽根枕などは洗えません。そんなときこそ、枕カバーの出番です。しっかりとカバーを掛けて汗や汚れを防ぐことによって、素材の寿命も伸びます。そして本体は直射日光を避けて陰干しをするのが一番です。枕は洗える素材と洗えない素材があるので、パッケージをよく見て購入しましょう。
さて、ここまで横向き寝に最適の枕やお手入れ方法などについて紹介しましたが、やはり枕は高さと素材の好みが重要になります。なかなかこれだという枕をお店で見つけるのは大変ですが、最終的には睡眠の質や健康に直結します。本記事を参考にして、長く愛用できる枕を探してみてはいかがでしょうか。
<TEXT/Takeshi>
【Takeshi】
大手寝具メーカーに勤務。寝具や睡眠のプロでありながら、自然環境や魚、釣りのライターでもある。趣味で地方競馬やナンバーズ、ロト6なども愛する