こんにちは、「心もカラダもビッグサイズな男たち」のためのファッション&ライフスタイル情報を配信するWebマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科典仁です。
“お父さん体型”を好む女性もいる
以前、アメリカの若い女性から好意的に見られる男性の体型として「Dad Bod」(ダッドボッド)という言葉が注目されていました。簡単に言えば“お父さん体型”ということなのですが、私的には海外に限らず、日本でもその傾向は少なくないと思っております。
そもそも「Dad Bod」という言葉は、クレムソン大学の学生が地元の大学のニュースサイトにエッセイを書いたことから広まったようです。
「ほどよく鍛えた体とビール腹のバランスが素晴らしい」という内容なのですが、例えば、あるDad Bodの男性は「私は定期的にジムに通って体を鍛えるようにしているが、週末はたくさんビールを飲むし、ピザを8枚食べることもあるよ」と、いわゆる「ただのデブではなく体もちゃんと鍛えている」というライフスタイルが学生(特に女性)の間で広まり、なんと全米でも共感を呼んだらしいのです。
完璧よりも“抜け感”のある体型が魅力的!?
確かにストイックで筋肉バキバキの人(男女含む)といると、気を使ってしまうのはわかるような気もしますよね。できれば一緒に気兼ねなくジャンクフードをお腹いっぱい食べられる関係のほうが、少なくとも私は幸せを感じると思いますし、まして結婚して一緒に暮らすとなれば、相手のライフスタイルに合わせることでストレスを感じてしまうことになりそうです。
男女ともにお付き合いする相手は、完璧ではなく少し抜けているぐらいのほうが心地が良いのかもしれませんね。
ちなみにアメリカのメディアでは、この「Dad Bod」の代表としてレオナルド・ディカプリオの名前も挙げていました。
今の時代だからこそ「ゆるい感じ」に安心感
男性にとっては、こういったニュースは「オレにもワンチャンあるかも?」と自分の可能性を感じさせてくれるものではないでしょうか。冒頭にお話した通り、これは少し前のトピックではありますが、仕事でも何でも完璧を求められがちなデジタル時代の“今”だからこそ、「どこか抜けたゆるい感じ」に惹かれる人たちが増えていくかもしれませんよ。
でも気をつけなくてはいけないのは「ただのデブではモテない」ということです。私もビールを美味しく飲むために週に1~2回スポーツジムに通っている正真正銘の「Dad Bod」であることを最後に付け加えておきます。
<文/倉科典仁>
―[モテるデブには理由がある]―
【倉科典仁】
渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』や暴走族雑誌『ティーンズロード』などエッジの効いた若者カルチャーをテーマにした雑誌を多数手掛ける。