公共交通機関は通勤通学時に特に混雑します。そこで信じられない出来事に遭遇することもあるでしょう。

会社員の佐藤成美さん(仮名・38歳)は電車の中でありえない場面に遭遇したことがあると言います。

「出勤のため電車に乗り込んだら、自分勝手な人に出会って……」

身勝手な振る舞いにドン引き

「肘が当たっているんですけど」電車内で新聞をバサバサ広げる男...の画像はこちら >>
いつもより早く目が覚めたので、1本早い電車に乗ることにしたという成美さん。人はいつもより少なくて、1つ席が空いていると思い乗車すると、そこには新聞紙が置いてあったのだとか。

「隣に座る50代くらいの男性に『この新聞あなたのですか?』と聞くと頷いたので『座りたいのでどかしてください』と言うと、無言で舌打ちされて。私は気まずいと思いながらもその席に座りました」

少し経って車内が混み始めると50代くらいの男性は新聞紙を大きく広げて読み始めたそう。成美さんは圧迫感があったけれど仕方ないので我慢したそうです。

バサバサとうるさい音を立てて

「今度は勢いよくページをめくる音がバサバサとうるさいので『ページをめくる音がうるさいのでそっとめくってください』と注意すると、睨まれましたが、以後は音が気になることはなくなりました。でも、何度も新聞紙のページをめくるので、肘が腕に当たって。『仕方ない』と耐えるしかありませんでした」

新聞紙を大きく広げた際に突き出した肘が強く体に当たったので「さっきから何度も肘が当たっているんですけど」と指摘すると「わざとじゃないし、しょうがないだろう」と相手は言い訳したのだとか。

新聞紙でスマホが見えず

「しばらくして私は今日の天気予報を確認するためにスマホを開きました。すると手元に隣の50代くらいの男性が読む新聞紙がバサッと覆いかぶさるようになったので『スマホが見たいのに新聞紙が邪魔で見られないんですけど』と文句を言うと『うるさいな、わかったよ』とふてくされて新聞紙を四つ折りにして『読みづらい』とつぶやいて。

すぐにその場で立ち上がり新聞紙を網棚にそっと置いたのです」

まさかの場所に新聞紙を捨てた男性

新聞紙を網棚に捨てたとわかって成美さんはびっくりしたそう。「そこはごみ箱じゃない」と注意すると「他の人が読むかもしれない」と反撃してきたので「そんなこと関係ありません、今すぐ新聞紙を元に戻してください」と釘を刺したそうです。すると、やっと50代の男性は新聞紙を手に持ったのだとか。

「しばらくすると、スマホの着信音が車内に響き渡りました。
すると、50代くらいの男性が出て『もうすぐ会社に着くから大丈夫だ』『俺がフォローする』と仕事のやり取りを結構長く話した最後に『今日は朝からうるさい女が隣にいて気分が悪い、イライラする』と言ったのです」

そこに現れた救世主とは?

成美さんはムッとしたけれど「ここで相手にしても仕方ない」と思いグッと堪えたそう。そうすると、50代くらいの男性の前に立っていた30代くらいの男性が「車内での通話は遠慮してください」と注意したそうです。さらに「さっきから身勝手なことばかりして、恥ずかしくないんですか?女性に注意されて当然ですよ」と言い放ったのだとか。

「50代くらいの男性はスッと立ちあがって新聞紙を網棚に置いて隣の車両に逃げて行きました。30代くらいの男性は新聞紙を手に取って『僕が捨てましょう』と言って座って。すかさず『かばってくださってありがとうございます』と伝えると、『いいえ、なかなか注意できるものではないですよ』『毅然とした態度、立派でした』と褒めてくれたんです。自分では内心『私自身もうるさかったかな』と思っていたので、その言葉をとても嬉しく感じました」

公共交通機関ではマナーを守ることが大切です。今回のように自己中心的な言動を繰り返す人は少なからずいるでしょう。公共交通機関は毎日のように利用するので、心地よく乗車したいものです。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

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