◆テニス ▽全米オープン第2日(31日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク31日=吉松忠弘】4大大会恒例、大坂なおみファッションショーの幕開けだ。4大大会4度の優勝を誇る世界ランキング13位の大坂なおみ(フリー)が1回戦に登場。

センターコートのアーサーアッシュ・スタジアム夜の部第2試合で観客を大きく沸かせた。

 白いウェディングドレスのようなレース素材のスカートに、腕には左は赤、右は黒のアームカバー、ノースリーブのパーカを羽織ってポケットに手を入れ、大歓声に迎えられながらも無表情で入場。パーカは一見“びりびり”のようだが、大坂が優勝トロフィーを持った写真などがあしらわれている。髪形はドレッドヘアで、珍しく赤色のヘアバンドをつけている。コート中央での記念写真撮影後、パーカとスカートを脱ぎ黒のシンプルなウェアに変身。スカートは光沢がある素材で動くたびにきらきらと輝いた。

 過去、大坂は4大大会で、好きなファッションをアレンジし、「テニスをプレーするだけじゃおもしろくない」と、アピールしてきた。原点は、13歳の時に、原宿に行き、個々のファッションセンスにインスピレーションを受けたことだという。「ファッションを通じて、みんなが自分らしく主張できるところ」と感じていた。ファッション誌「VOGUE」などによると、NBAの名選手アレン・アイバーソンから着想したものだという。大坂は事前会見でもアイバーソンが描かれたTシャツを着ており「私にとって彼は先駆者。NBA選手の服装のありかたを変え、ファッション分野でも多くのことを成し遂げた、尊敬する人物」と話していた。

 今年の4大大会だけでも、さまざまなファッションで、ファンを喜ばせた。全豪では、「クラゲ」がテーマで、長いレースがついた白い帽子、白い傘に、これも白いレース付きのウェアで登場。娘のシャイちゃんが絵本でクラゲに興味を持ったところから発案し、有名なロバート・ウン氏がデザインした。

 全仏は、黒のビーズとスパンコールをあしらったトップスで入場し、それを脱ぐと「夜のエッフェル塔をイメージした」ゴールドのスパンコールが輝くウェアが登場した。パリ五輪閉会式の衣装も担当したケビン・ジェルマニエ氏がデザインした。

 ウィンブルドンは、ウェアの色に白が規定されている中で、日本の振り袖の着物から着想。白無垢(むく)のイメージから、日本人デザイナー、八木華氏が手がけた。全面に鶴と桜の刺しゅうが施され、背中に大きなリボンがあしらわれた。

 2025年の4大大会は、ウェアを契約している「ナイキ」と「花」をテーマにした。全豪は「ひまわり」、全仏は「桜」、全米は「バラ」だった。ウィッグをつけた髪に、桜やバラの飾りをちりばめたり、華やかなイメージを表現した。

 第13シードの大坂は1回戦で、世界101位でロシア出身のアナスタシア・ザハロワと対戦する。

両者は初対戦。順当に勝ち進めば3回戦で、第23シードで世界24位のエリーズ・メルテンス(ベルギー)、4回戦では第2シードで世界2位のエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)が待ち受ける。

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