◆東京六大学野球春季リーグ戦 第5週第1日▽明大2―1立大(10日・神宮)

 明大が立大との接戦を制して、先勝した。先発した最速150キロ左腕・毛利海大(4年=福岡大大濠)が自身リーグ戦最長となる8回を投げ、4安打1失点の好投。

無四球と制球よく124球を投げ、今季3勝目。防御率1・00とリーグトップを死守した。

 チームは攻守の要となる今秋ドラフト候補の正捕手・小島大河(4年=東海大相模)が第3週の慶大戦で左脇腹の肋骨(ろっこつ)を骨折し、戦線離脱する緊急事態。そんな中、毛利は代役の3年生捕手・福原聖矢=東海大菅生=と息の合ったバッテリーを形成し、スライダーやチェンジアップを操って9三振を奪った。

 「福原がいいリードをしてくれた。それに尽きます。ベンチでもよく会話して『低めにめがけていきましょう』と頼もしくリードしてくれた」と後輩をたたえた。終盤も球威は衰えず、「冬場の走り込みやウェートトレの成果が出ている」と自信を深めた。

 戸塚俊美監督(60)も「毛利の踏ん張りに尽きる。先に点を与えず、リーグ戦の中で成長している」と称賛した。これでチームは開幕から1分けを挟んで5連勝。背番号1のサウスポーが、紫紺の軍団を牽引する。

(加藤 弘士)

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