◆JERAセ・リーグ 阪神2―0中日(10日・甲子園)

 中日は今季7度目の完封負けで今季最多タイ、7度目の借金3となった。阪神・村上は98球。

100球未満の完封「マダックス」を許した。初回先頭の岡林が左前打。田中が初球で犠打を決め、1死二塁から上林が右前打を放った。先取点のチャンスだったが、岡林が三塁を回ったところで少しバランスを崩して減速し、本塁憤死。無得点に終わると、直後に先発の高橋宏が先制点を献上した。エースは7回7安打2失点。リーグワーストの4敗目を喫した。

 以下は試合後の井上一樹監督の一問一答

―高橋宏の投球は

「上を目指してほしいし、村上が阪神のエースと呼ばれるのなら、うちのエースとして負けないという気持ちを持ってもらわないと困るし。失点した、していないではなく、(初回の取られ方など)こちらに与える影響とかね。調子がどうかと言われたら、それは本人が一番(分かる)。感じているものと、どれぐらいの食い違いがあるか分からないけど、現実的には、もうひとつなのかなと判断するしかない」

―初回はうまく好機をつくったが

「ロースコアになるのは確実、だからもう、どうしても先制点が欲しい。そこで田中幹也も上手いバントをして、上林もちゃんとライトに打った。

ただ、そこで森下くんの肩なんで。岡林が三塁回るところで足をとられたのが俺も分かったから、やばいとは思った。あそこでちょっと明暗が分かれた感じかなと思います」

―100球未満で完封を許した

「(球数を)気にすると、好球必打ができなくなる。(村上は)コントロールがある、好球必打でいかなくてはいけない。それがヒットにならないとなれば、もちろん、そういった形(100球未満)を作ってしまうけど。それを『おい、マダックスやられとるぞ、もっと粘って』と言うつもりはない」

―いい投手を攻めるには早いカウントから

「もちろん。球数を使ういい投手もいるわけで。三振をバッタバッタと取る投手だったとしたら、100球未満とかではないだろう。ゴロを打たせて、フライを打たせて、というようなことをできる投手だとすれば、こちら側とすれば、最初からどんどんいけよという指示になる。その結果、100球未満になった。結果論。そこに対して選手にぶつぶつ言うつもりは全くないです」

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