◆米大リーグ マーリンズ―ドジャース(6日、米フロリダ州マイアミ=ローンデポパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が6日(日本時間7日)、敵地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。1点を追う6回先頭で今季2度目の2戦連発となる10号同点ソロを放ち、5年連続7度目(日米通算9度目)の2ケタ本塁打に到達した。
2番手左腕・ベネジアーノの初球だった。86・1マイル(約138・6キロ)のスライダーを完璧に捉えた。打球速度109マイル(約175・4キロ)、角度33度で右翼2階席に飛び込んだ。飛距離403フィート(約122・8メートル)。打った瞬間、確信の本塁打だった。マ軍先発のクワントリルには初回先頭で見逃し三振、3回1死では空振り三振だったが、しっかり修正してみせた。チームはその後、3番・フリーマンが2戦連発の8号ソロを放ち、勝ち越しに成功した。
6打数6安打3本塁打10打点2盗塁で、「50―50」どころか「51―51」を成し遂げた昨年9月19日(同20日)以来、ローンデポパークに228日ぶりに凱旋した前日5日(同6日)の同戦では再び大谷が衝撃を残した。5回無死二塁だった。22年のサイ・ヤング賞右腕、アルカンタラの97・7マイル(約157・6キロ)直球を捉えると、3試合ぶりの9号2ラン。本塁打ではMLB全体で今季最速の打球速度117・9マイル(約189・7キロ)、自身の本塁打では今季最も低い角度20度の弾丸ライナーで、右翼の自軍ブルペンに打ち込んだ。
3回には二盗を決め、5年連続7度目の2ケタとなる10盗塁に到達。またも本塁打と盗塁をダブルでマークし「本当にいい思い出が多いかなと。昨年もそうでしたし、WBCも含めて本当に好きな球場の1つ」と話していたが、マイアミ伝説はまだまだ止まる気配がない。これでローンデポパークでは昨年から“3戦連発”となった。同球場では通算7試合で6発と無類の強さを発揮している。
主砲のT・ヘルナンデスが左脚付け根の張りで離脱となる中、大谷の負担は大きくなるが、仲間の分も打ち続ける。今季最長の敵地10連戦はこの日が5戦目。「Japanese Haritage Celebration 2025」として行われた一戦に花を添えた背番号17がドジャースを支える。
◇大谷の年度別本塁打数(★は本塁打王)
▽18年 22本
▽19年 18本
▽20年 7本
▽21年 46本
▽22年 34本
▽23年 44本★
▽24年 54本★
▽25年 10本