◆春季滋賀県大会 ▽決勝 滋賀学園8―0近江(10日・マイネットスタジアム皇子山)

 滋賀学園が小森博之新監督率いる近江を破り、2年連続2回目の優勝を飾った。

 試合が動いたのは2回。

滋賀学園の先発投手の長崎蓮汰(3年)が2死二塁から左前打を放ち、自らのバットで先制点を挙げた。続く中松昇汰(3年)も左翼線に痛烈な二塁打を放つと、死球でチャンスが広がり、押し出し四球で追加点を手にした。打線の勢いは止まらず、この回に一挙6得点を奪った。

 長崎はセンバツの浦和実との初戦、6回1/35安打3失点と打ち込まれ、降板。「悔しさっていうのは誰よりも一番に思っている。自分のせいで負けないためにこの1か月やってきたつもりです」と話す右腕は走者を出すも、7回無失点と粘りきった。

 8回からは長崎と二枚看板の土田悠貴(3年)がマウンドへ上がり、2回1安打無失点と好投した。エースナンバーを争う2人だが、寮では同部屋。長崎は「ライバルなんですけど、自分に足りないものとか、逆に土田に足りないものとか、日々喋りあっています」と刺激を受けている。

 24日から行われる近畿大会へ出場が決まった。強敵たちとしのぎを削り、2年連続3度目の甲子園へ向けて弾みをつける。

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