◆パ・リーグ 西武7―0ロッテ(10日・ベルーナドーム)

 打球の行方を見届けるまでもない。3回1死満塁。

カウント1―0からロッテ・西野が投じた146キロのツーシームを強振した西武・ネビン内野手は左翼席の方向をちらりと見やって、ゆっくりと一塁へ走り出した。今季3号は来日初となる満塁本塁打。「前の打者に感謝したい」と笑みを浮かべた。

 チームとしてのグランドスラムは21年8月22日のオリックス戦(京セラ)で中村剛が放って以来4年ぶり。新外国人が放った満塁弾となると、スパンジェンバーグが20年6月23日のソフトバンク戦(メットライフ)が放ってから5年ぶりとなる。西口監督が「いいところでも打ってくれますし、日頃からしっかり練習もしてくれていますし、何も言うことはありません」と手放しでほめた。

 チームは貯金を3に増やして首位・オリックスに1ゲーム差。頼もしい助っ人は「ライオンズはすごいいい選手がいっぱいて仲良くしてくれる。何より勝てているので、シーズン終盤が楽しみ」と最下位からの下克上Vへ視線を向けた。

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