◆春季和歌山県大会 ▽決勝 智弁和歌山12―0星林(11日・和歌山市紀三井寺)

 智弁和歌山が2年連続17度目の優勝を飾り、春季近畿大会(24日開幕、奈良・さとやくスタジアム)出場を決めた。15安打で12得点を挙げ、和気匠太、田中息吹、宮口龍斗の継投で星林を5安打無失点に抑えた。

 打線が爆発した。初回、1番・藤田一波中堅手(3年)の中前打などで1死二塁とし、松本虎太郎三塁手(2年)の中前適時打で先制。3回は先頭の藤田が右前打で出塁すると、二盗と三盗に成功。「足を武器にしているので、昨日データ取った分を生かせたかな」と胸を張った。

 その後、2死満塁で山田凜虎(りとら)捕手(2年)が真っすぐをはじき返し、左中間二塁打で走者を一掃した。「やっぱりいいところで打ちますよね」と、中谷仁監督は勝負強さを評価した。「大事な場面で難しいワンバウンドに体をぶつけて止める姿。捕手として素晴らしい。凜虎以上の捕手は現状出てきていない」と、阪神や巨人などで捕手として活躍した指揮官だからこそ分かる。

 8回は6安打6得点でダメ押しし、センバツ準優勝校の貫禄を示した。藤田は「近畿大会は負ける気はない。優勝を目指して頑張っていきたい」と、3年ぶりのVを誓った。

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