◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―1巨人(11日・神宮)

 ヤクルトは両軍無得点の6回に茂木栄五郎内野手の4号2ランでリードを奪うと、先発の吉村貢司郎投手が8回1失点と好投。9回は石山泰稚投手が締めて逃げ切り、4月25~27日の中日戦(バンテリンD)以来のカード3連戦勝ち越しを決めた。

 試合後、高津臣吾監督は吉村について「開幕の頃から比べると数段よくなった。真っすぐも変化球も指にかかったボールが増えてきた」と評価。吉村は今季初登板だった3月29日の巨人戦(東京D)で2回途中7失点(自責4)と打ち込まれ、翌日から約2週間、2軍で調整した。再昇格後、2勝目をあげた右腕に、「ファームに落としてよかった。あのときは少し厳しい決断だったけど、しっかり練習して状態を上げてきてくれた」と目を細めた。

 ロースコアの接戦を制して決めたカード勝ち越し。借金6と状況は依然厳しいが、指揮官は「徐々に(勝つ)形が見えてきた。まだやることはたくさんありますけどね」と、上昇の兆しを感じた様子だった。

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