◆米大リーグ ガーディアンズ0―3フィリーズ(11日・米オハイオ州クリーブランド=プログレッシブフィールド)

 フィリーズのカイル・シュワバー外野手が11日(日本時間12日)、敵地のガーディアンズ戦に「4番・DH」で出場し、大谷翔平(ドジャース)らと並んでいたナ・リーグ本塁打ダービーで、単独首位となる13、14号を放ってチーム全打点をたたきだし勝利に貢献した。

 長距離砲の面目躍如の試合だった。

4試合本塁打から遠ざかっていたシュワバーは2回、先頭打者として右腕オルティスのチェンジアップを右翼席に打球速度約181キロ、飛距離約119メートルの先制13号。一塁を回ったところで軽く右手を挙げるいつもの仕草でダイヤモンドを一周した。

 1―0で迎えた8回、追加点の欲しい場面の2死二塁。今度は左腕ヘリンの内角シンカーを右中間フェンスを越える14号2ラン。敵地スタジアムで観戦した数少ないフィリーズファンが狂喜する一発でチームを勝利に導いた。

 一昨年史上初の打率1割台(・197)で40本塁打(47本)をマークしたが、昨年が2割4分8厘、今季は2割6分9厘と打率を挙げて確実性も飛躍的に上がってきたパワーヒッター。三振も2年連続200個を始め過去1度も試合数を下回ったことがなかったが、今季は40試合で37個。昨年までの1番から4番に入り、相手チームにとってより恐ろしいバッターになってきた。

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