広島の中村奨成外野手が12日、本拠マツダに戻って13日の巨人戦からのアピール継続を誓った。4戦連続マルチ安打中で、新井監督が「奨成、キテるね」と絶賛する25歳。
13日から、開幕直後に故障離脱した秋山が1軍に合流する。連続マルチを放った4試合すべて「1番・中堅」でスタメンに名を連ねてきた中でベテランの復帰が決まった。
「秋山さんが帰ってくることは分かっている。秋山さんが帰ってきても、何かあればすぐ名前が挙がるように。いいもの(結果)が続いている。(首脳陣が起用を)続けようとなれば、それはそれでプラス。とにかく1試合1試合やっていきます」
8年目の今季は、秋山に代わって4月2日に1軍昇格した。4月23日のヤクルト戦(マツダ)では約2年ぶりの猛打賞をマーク。すでに21年の自己最多15安打を上回る18安打で打率3割6分7厘という好成績だ。
新井監督は、秋山復帰を明言した11日のDeNA戦(横浜)の試合後、今後の中村奨の起用法について「奨成はずっといいものを見せてくれている。また明後日(13日)のスタメンはゆっくり考えたいと思います」と、うれしい悩み。“キテる男”が、申し分ない実績を誇るベテランの牙城崩しに挑んでいく。