将棋の藤井聡太名人=竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖=に永瀬拓矢九段が挑戦する第83期名人戦七番勝負第4局が17日午前9時から、大分・宇佐市の宇佐神宮で指され、61手目で千日手が成立した。終局時間は午後5時3分。

持ち時間は9時間で、消費時間は先手・藤井4時間33分、後手・永瀬1時間51分。

 先手は今シリーズ3連勝中の藤井で、角換わり腰掛け銀の戦型で幕を開けた。42手目で永瀬が飛車を前進させると、藤井が金を上がって受け、永瀬が飛車を引くと、藤井が歩で受け、永瀬が敵陣で歩を打つと、藤井が金を引いて取り…という局面を4回、8筋で繰り返した。指し直し局で後手となる千日手を受け入れた藤井はガックリとうなだれ、不本意だという表情を見せた。

 1日目の千日手は第77期第1局以来6年ぶり。指し直し局は1日目封じ手時間(午後6時30分)までの時間を両対局者から差し引き、先後を入れ替えて2日目の午前9時に開始する。そのため、指し直し局の持ち時間は先手・永瀬6時間26分、後手・藤井3時間44分となる。

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