11人組グローバルボーイズグループ・INIのインタビュー企画、第5弾はグループのエンジェル担当・佐野雄大(24)。先日、アリーナツアーがスタートしたが「新しい雄大を届けているので楽しんでほしい」と目を輝かせた。
5月6日から3度目のアリーナツアーがスタートしたが、今ツアーでは特別に意識していることがある。
「今回は『僕らがパフォーマンスを楽しんでいる姿を見せたい』と話し合っています。今まではカッコよく決める曲は決めて、爽やかな曲はかわいい感じの笑顔を見せるとか、曲によって見せ方を分けていたんですけど、今回は全曲通して表情や仕草(しぐさ)、ダンスをしっかり見せたい。新しい見せ方でお客さんを楽しませたいし、新しい雄大を届けていますから、そのあたりを注目してください」
6月25日にサードアルバム「THE ORIGIN」が発売されるが、収録曲「Potion」のTV(トラック・ビデオ)撮影では苦労もあったようだ。
「今回のアルバムは幅広く、いろんなジャンルの曲を収録できたと思っていて、日常生活の中でさまざまなシーンでなじめそうなところが聴きどころです。ただTVは大変でした。冬の終わりに強風の中で半袖半ズボン、プラスそこにホースで大量の雨が降ってくる状態。寒すぎて顔の感覚がなくなる厳し過ぎる環境で、ヤバかったです。でもヤバすぎて、逆にみんなで鼓舞し合って楽しめました(笑)」
4月からは「ハングルッ!ナビ」(木曜・後11時)に生徒役で出演している。念願の初レギュラーに手応えを感じているようだ。
「テレビのレギュラーとなるとハードルも高いのでオファーはうれしかったです。マネジャーさんに『正式に決まりました』と言われて『えっ、本当ですか』って口から出てしまいました(笑)。ハングルをしっかり学びたいという気持ちもあるし、ファンの皆さんと一緒に勉強できるっていうのも幸せです」
LAPOSTAでのソロ公演は、佐野の思いが詰まったステージだった。1曲目に日プ2で披露した「ぎゅっと。」を選び、写真コーナーも自身の肝いりの企画だったという。
「今の僕があるのは、オーディションの時から支えてくださったMINI(ファンの総称)の皆さんのおかげで、それを踏まえると1曲目は『ぎゅっと。』を絶対に歌いたかった。そこが皆さんとの出会いの始まりですから。あと自分の成長過程を皆さんと振り返る時間を作りたかったので、写真コーナーもさせていただきました。僕らのデビュー前の写真は限られた枚数しかないから、マネジャーさんと相談して出しています。でも幼少期の写真を出すのは、ここ以外作れないと思って出しました」
大学在学中に日プ2に挑戦した。スタートから上位をキープしていたが、最終審査の時は精神的にはギリギリの状態だったようだ。
「ファイナルでは心も体も限界の一歩手前、自分が出せる全ての力を振り絞って立っていた感じです。
―合格の瞬間は。
「『佐野雄大』と呼ばれた瞬間に生まれ変わった気がしたというか、人生が大きくレール変換したというか、確実に人生が変わった感覚がありました。自分の描いていた夢が現実になる瞬間って、こんなにも頭の処理が追い付かなくて理解するのに時間がかかって、いろんな感情が押し寄せてくるものかと驚きました。その時の気持ちは言葉では言い表せられないです」
デビューした2021年にレコード大賞で新人賞を受賞した。今後はレコ大へのノミネートとNHK紅白歌合戦出場が目標になる。
「新人賞を頂きましたが、レコ大も紅白も出たい。その一心で去年も、口に出してみんなで頑張ってきました。諦めなかったらいつかは夢は叶(かな)うと信じているし、MINIの皆さんと一緒に大きな舞台に行けたらいいなって思っています」
終始、ファンへの感謝がにじみ出ていた。一見華やかに見えるが、受けた恩は忘れない現代版“鶴の恩返し”を地でいくナイスガイだ。
◆佐野 雄大(さの・ゆうだい)2000年10月10日、大阪府出身。24歳。ポジションはサブボーカル。ダンス、ボーカル未経験ながらオーディションに合格した努力家。ゲーム王子の異名を持つほどゲーム好き。身長178センチ、血液型AB。
◆佐野雄大が見たメンバー◆
▼池崎理人(23)「理人は心の優しい人。それに大勢の意見に流されずに、違うことは違うと自分の気持ちをちゃんと言える」
▼尾崎匠海(25)「匠海は僕が悩んでいる時には一番最初に気づいてくれる。僕の中ではすごいお兄ちゃんって感じがしています」
▼木村柾哉(27)「柾哉君はいつもメンバーに気を使ってくれている。彼がいるからこそ、今のINIがあるなって思います」
▼後藤威尊(25)「威尊はソウルメイトで『ずっと家に一緒におったっけ』みたいなぐらい。もう家族みたいな感じですね」
▼許豊凡(26)「ボソッというひと言がおもろい。あと『今はこういう発言が危ない』とかリスクヘッジもしてくれます」
▼高塚大夢(26)「ライバルでずっと小競り合いをしていますが、僕が気落ちした時は『ご飯行こうか』って誘ってくれます」
▼田島将吾(26)「タジといると何かのんびりとした気持ちになる。
▼西洸人(27)「3回ぐらい『結構ダメかも』と心が折れた時に支えてくれたキーパーソン。感覚も似ててトークをしていても楽しい」
▼藤牧京介(25)「京介は近所にいる親友みたいな感じです。好みがめっちゃ似ていて、ゲームやアニメもめっちゃ共有してます」
▼松田迅(22)「迅は天真爛漫(らんまん)で喜ぶ時はすっげえ喜ぶし、悲しい時や感動した時はめっちゃ泣く。真っすぐなところがすごい」