橋幸夫が公表の認知症　医師見解「完治は難しいが同じ生活を続けることが大切」
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　歌手の橋幸夫（８２）が２０日、アルツハイマー型認知症であることを公表した。所属事務所「夢グループ」の石田重廣社長（６６）が都内で記者会見を行い、明らかにした。

２３年の歌手活動一時引退と病気は関係なく、橋は今後も活動を継続する。認知症とはどんな病気なのか？　医師に聞いた。

　◆近大病院メンタルヘルス科・花田一志医師

　認知症は大きくアルツハイマー型と脳血管性の２つに分類されます。脳梗塞や脳出血をきっかけにして一気に記憶障害を発症する脳血管性に対し、アルツハイマー型の記憶障害は段階的です。脳に蓄積したアミロイドβによって細胞が破壊され、脳が萎縮（いしゅく）されることで記憶能力を失っていきます。

　「ドネペジル」などといった飲み薬や貼り薬によって症状の進行を遅らせることはできますが、完治は難しいです。頭を使うことも進行を遅らせることに有効で、周囲の人に理解してもらいながら、できる範囲でそれまでと同じ生活を続けることが大切です。

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