俳優・中村雅俊が21日、都内で「The 50th Anniversary 俺たちの旅 スペシャルコンサート」(9月16日、大阪・オリックス劇場ほか)制作発表記者会見に共演の田中健、秋野太作、岡田奈々と出席した。
中村の代表作として知られる1970年代の人気青春ドラマ「俺たちの旅」シリーズの懐かしの映像と共に、トークや歌唱を披露するコンサート。
ドラマで主人公の“カースケ”こと津村浩介を演じた中村は、ドラマ放送50年の節目にコンサートが決まり「ひとつの奇跡じゃないかと思っています。この4人が生き残っていることも奇跡だなと。お互いすごいなと思って」としみじみ。「50年もたって忘れかけていた当時の記憶や、その間のいろいろな出来事を思い浮かべて浸っていただければ。最大限頑張ります!」と意気込んだ。
カースケの同級生の“オメダ”こと中谷隆夫を演じた田中は、「お祭りにしたいです。50年間支えて下さったファンの皆さんと『お祭りしようぜ』っていう雰囲気がいいのかなと。去年お亡くなりになった、西田敏行さんとの口癖が『老いを楽しもう』だったので、そんな風に楽しめたら」と心待ちにした。
最年長の秋野は、カースケの郷里の先輩で“グズ六”こと熊沢伸六を演じた。「私が歌うなんて想像がつきません。足を引っ張らないように頑張りたい。
シリーズ最新作として、来年1月に中村が監督を務める映画「五十年目の俺たちの旅」が公開される予定。撮影では2003年の単発ドラマ以来、22年ぶりにおなじみのキャスト集結となった。メガホンの中村は、「一言で言うとすげえ大変でした。すごいプレッシャーもありました。でも4人で現場で一緒になったらほっとして、すぐ50年前の雰囲気に戻れた。18日に撮影が終わったんですが、手応えと充実感を感じています」と自信をのぞかせた。