お笑いコンビ・シシガシラが22日、都内で「漫才至上主義 最終章 全国ツアー」(6都市6公演)のPRを行った。同ツアーに参加するお笑いコンビ・黒帯、チェリー大作戦は、大阪からリモートで参加した。

 「漫才至上主義」は、吉本興業に所属し、M‐1グランプリで結果を残すことを期待されている東京組のシシガシラ、ダイヤモンド、大阪組の黒帯、チェリー大作戦による東西縦断ユニットとして2022年に始動した。同年にM‐1の決勝の舞台に立ったダイヤモンドは、今年1月に解散。黒帯は、今年のM‐1がラストイヤーで、同ユニットも最終章と位置づけて全国ツアーを行う。

 ツアーでは、それぞれ2本ずつネタを披露。オズワルド、笑い飯など各公演にゲストが2組ずつ出演する。

 黒帯・てらうちは、全国ツアーの意気込みについて「ダイヤモンドの仇(かたき)をとります!」と拳を上げたが、ほかのメンバーたちから「倒されてない」などとつっこまれ、取材会場は笑いにつつまれた。仕切り直して「最終章として悔いのないように頑張ります」と意気込み。チェリー大作戦・ねんども「最終章なので、ライブを盛り上げて、また来年からこのメンバーで新章としてできるように頑張りたい」と含みを持たせた。

 東西の壁を乗り越え、3年にわたって切磋琢磨(せっさたくま)してきた。23年には、シシガシラがM‐1で敗者復活戦を乗り越え、決勝に進出した。シシガシラ・浜中英昌は「(敗者復活戦2位で、当時大阪吉本所属だった)ヘンダーソンが負けて、大阪の人たちが落ち込んでいたのに、(黒帯の)大西だけはガッツポーズしてくれた」と回顧。自分たちの晴れの舞台をユニットの仲間が喜んでくれた光景は、今でも宝物のようだ。

 黒帯は、今年がM‐1ラストチャンスとなる。勝負の1年になる仲間について、シシガシラ・脇田は「去年からいい感じに力が抜けた」と期待。浜中からは「M‐1はネタ選びが大変。いろんな人に相談した方がいい」とアドバイスを送ったが、てらうちは「ありがたいけど、偉そう」と兄貴分の言葉が照れくさい様子。それでも「決勝に行って、芸人人生を盛り上げられたら」。大西も「決勝に行って、シシガシラさんたちに恩返しができたら」と熱を込めた。

編集部おすすめ