女優・倍賞千恵子(83)、俳優・木村拓哉(52)が共演する山田洋次監督(93)の最新作「TOKYOタクシー」(11月21日公開)の劇中ビジュアルが22日、明らかになった。
2022年に日本公開されたフランス映画「パリタクシー」が原作。
劇中ビジュアルでは、2人が車内に並んで座り、浩二が柔らかなほほ笑みを浮かべる。2人の間にどのような会話が生まれたのか、興味をかき立てられる写真になっている。
撮影は2月に始まり、4月4日にクランクアップした。「武士の一分」(2006年)以来19年ぶりの「山田組」となった木村は「こんなぜいたくで、こんなにハートフルな現場はめったにないので、巡り合えたことはすごくラッキー」とニッコリ。「山田監督が映画を作っている、映画を撮影しているという、原点のようなものを、改めて考えさせてくださった現場でした」と振り返った。
木村と倍賞はアニメ映画「ハウルの動く城」(04年)以来の共演で、実写作品では初。木村は「改めてステキな方、本当に愛(いと)おしい方」とコメント。「なかなかOKが出ない時もありましたけど、悔しいという気持ちではなく、それさえも楽しいと感じられました。OKが出た時も、もちろんうれしいのですが、倍賞さんと共演させていただき、その一つ一つの工程が楽しかったです」と感慨深げに語った。
主演の倍賞は「『今の演技変だった?』って聞いたり、木村さんも『今のどうだった?』って聞き合ったりしました。
〇…クランクアップを迎えた際のメイキング映像も公開された。一足先に撮り終えた木村のもとに、倍賞がサプライズで登場。山田監督も交え、それぞれがハグした。3人の固い結束力と絆が伝わる映像で、木村は「『映画ってやっぱりいいな』と、単純にホッコリ温かい気持ちになっていただけたら」と呼びかけた。