音楽業界主要5団体が主催する日本最大規模の国際音楽賞「MUSIC AWARDS JAPAN」の主要6部門の最優秀賞を表彰する授賞式が22日、京都市のロームシアター京都で開催された。「アジア版グラミー賞」を目指して立ち上げられた新たなアワード。

日本の音楽シーンをリードするトップアーティストが勢ぞろいした。主要部門は3人組バンド「Mrs. GREEN APPLE」、音楽ユニット「YOASOBI」らが受賞を分け合った。

 団体の垣根を越えた、国内最大規模の国際音楽賞。「音楽」に携わる人たちの思いがひとつになり、歴史の1ページ目が古都・京都から幕を開けた。

 主要賞の最後に発表された最優秀アーティスト賞は「Mrs. GREEN APPLE」が受賞。2年連続の日本レコード大賞受賞など勢いに乗る3人が、デビュー10周年のメモリアルイヤーに、さらなる快挙を成し遂げた。

 プレゼンターの役所広司(69)から名前を呼ばれたボーカル&ギターの大森元貴(28)は「ありがとうございます。僕たち今年がデビュー10周年ですが、最近は、これから先のことをどうしようか、どういう面白いことができるか、先々の話ばかりしてやってきました」と回想。「今年に入って、改めてメンバーの大切さや10何年を振り返るということを初めてやってみまして。すごくたくさんの方のサポートと、何よりメンバーと僕が楽曲を作るのが幸い好きだったので、何とかやって来られているなと思っております」とかみ締めながら語った。

 近年では老若男女を問わず、圧倒的な人気を誇る。26日付の最新の「オリコン週間ストリーミングランキング」では、史上5組目の快挙となる2週連続のトップ3を独占。

主要ストリーミングサービスで25曲が総再生回数1億回を突破するなど、驚異の数字を更新し続けており、充実の10周年を象徴する結果となった。

 アワードでは、最優秀アルバム賞に輝いたシンガー・ソングライターの藤井風(27)と初対面した。大森は「(2人で)『やっと会えたね』という話をしていました」。トップアーティストだけが集う「MAJ」ならではの豪華なめぐり合わせを楽しんでいる様子だった。(宮路 美穂)

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