大腿骨内顆(だいたいこつないか)軟骨と内側半月板を損傷した右膝の手術を4月17日に受けたタレント・森脇健児(58)が23日、兵庫県内の病院を退院した。大阪市内で取材に応じた森脇はまだ松葉づえを使用する状態ながら、「右膝は100メートル11秒2をマークした17歳の時に戻りました。
TBS系特番「オールスター感謝祭」の名物コーナー「赤坂5丁目ミニマラソン」の挑戦などで長年にわたって酷使した患部が昨秋から痛み始め、手術に踏み切った。本職のアスリートなども執刀する名医の手術は大成功。右膝に入れた金属製プレートを摘出する手術が1年後に待つが、入れたままの状態でも、走ることが可能になるという。
入院中はストイックな森脇らしく、同じ病院に入院していたJ1・G大阪のMF奥抜侃志、女子サッカーなでしこリーグ・ASハリマ、同・広島の選手らと「森脇軍団」を名乗り、規定のリハビリメニューに加えて夜間の自主トレも継続した。5週間で体脂肪率は13・1%から10・5%に下がる一方、筋肉量は700グラムも増加。「仲間や後輩が見舞いに来ても、僕の方が顔色がいいぐらいでした」と、太くなった腕で力こぶをつくってみせた。
希望には満ちているが、入院中に唯一つらかったのが、本職の仕事ができなかったこと。「リアルに収入がゼロになる。稼ぎ時のゴールデンウィークに、全く仕事ができなかったのも痛かった」。主治医に頼んで退院を1週間早め、退院後はすぐに兵庫・園田競馬場での仕事へと駆けつけた。
松葉づえの使用が命じられた今は歩くのもセーブする状態だが、“走る男”の魂は、早くもうずいて仕方がない。ターゲットはもちろん、ライフワーク「ミニマラソン」の頂点だ。「“元祖アスリートタレント”の枠は、まだ手放したくない。2026年は優勝。今年の秋も走りますよ」。手術前にぶちあげた「やる気! 元気! 還暦!」よりも1年早い、59歳での栄冠を視野に入れた。