女優の天海祐希が23日、東京・丸の内TOEIで2021年の主演映画「老後の資金がありません!」(前田哲監督)舞台あいさつに前田監督と登壇した。
建て替えのため、7月27日で65年の歴史に幕を下ろす同劇場の企画「さよなら丸の内TOEI」の一環として実施。
本作は、天海が老後の資金に悩む節約主婦を演じる人情コメディー。天海をはじめ、夫役の松重豊、義母役の草笛光子らの熱演も光り、観客動員は100万人を突破し興行収入12・4億円を記録した。
天海は公開後に同劇場に足を運んだといい、「一番後ろの列で(共演の)若村麻由美さんと(本作主題歌を担当した)氷川きよしさんと3人で。(観客には)全然気づかれなかったです」とお忍び鑑賞したことを告白し、会場から驚きの声が上がった。
鑑賞時には音響にトラブルがあったことを振り返り「音がおかしくない?とすぐ気づきまして。『私が行ってくる!』と言って、受付の方に『ちょっと大変なことになってます、トラブルが起こってます』と言いに行きました。そしてもう一度(仕切り直しで)上映されました」と、天海らしい正義感あふれるエピソードを明かした。
劇中で天海は、節約をモットーとする主婦役を好演。前田監督は「トラブルに巻き込まれて困る天海さんを見てみたかったんです」とオファー理由を語り、「『老後の資金2』もぜひよろしくお願いします」と続編を熱望。