◆米大リーグ ドジャース8―5ヤンキース(30日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が30日(日本時間31日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でフル出場し、今季2度目の1試合2本塁打となる21、22号を放ってチームの逆転勝ちに貢献した。

 圧巻だった。

まずは1点を追う初回先頭の1打席目。試合前の時点で今季7勝0敗、防御率1・29だった先発左腕フリードの初球を中堅左に運んで21号同点ソロ。今季6発目の先頭弾は、本拠地では4月29日のマーリンズ戦以来キャリア2本目となる初球弾だった。このアーチで今季60得点。スポーツの記録を扱う「オプタスタッツ」によると、近代野球で5月中に60得点に届くのは史上最速だという。

 2打席目は空振り三振に倒れたが、3点を追う6回先頭の3打席目には右翼フェンス前で目いっぱい手を伸ばすジャッジの上をいく22号ソロ。1試合2本塁打は今季2度目で、5月は月間15本塁打となり、23年6月に記録した自己記録に並んだ。さらに球団記録にも1953年8月のスナイダー、85年6月のゲレロに40年ぶりに並んだ。

 ヤンキースの主砲ジャッジも初回の1打席目に中堅へ19号ソロ。前年MVP受賞選手が同じ試合で本塁打を放つのは03年6月20日のボンズ(ジャイアンツ)と、テハダ(アスレチックス)以来2度目で、同じイニングに打つのは初だった。昨季のワールドシリーズで対戦し、ともに消化不良で終わったが、名誉挽回とばかりに主砲の2人がアーチで競演した。

 試合は昨季のワールドシリーズで1勝4敗と涙をのんだヤンキースが初回にジャッジのソロで先取点を奪うと、2回にはウェルズとグリシャムの本塁打で3点を追加。

3回にもゴールドシュミットがソロを放ち、リードを3点に広げた。ただでは終わらないのが昨季の王者ドジャース。3点を追う6回に大谷の2発目の22号ソロで目を覚ますと、5連打などで一気に4点を奪って逆転した。さらに7回にも2死走者なしからの3連打などで2点を奪ってリードを3点に広げた。

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