元巨人軍のエースとして活躍した江川卓氏が3日、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督の訃報に接し、故人をしのんだ。
都内で取材に応じ「球場に時々お見えになっていたので、元気なのかと思っていた。
江川氏にとって、監督としての長嶋さんは「すごく優しい方ですけど、練習に対して厳しくて、情熱をもっと持てと言われていた。僕は表面的になかなか出ないんで。それが歯がゆいといつも言われていましたね。地獄のような伊東キャンプ中の休日に、『息抜きも大事だぞ』と全員をレストランに招待してもらって、おいしいご飯をごちそうしてもらった。それが忘れられない」と、当時を振り返った。
一番の思い出を問われると「数々ありますけれども、小学1年生の時に、後楽園球場で試合後に出て来られて、近くで見ることができて、それが野球をするきっかけになりましたね。本当に憧れの人だった」とコメントした。