◆JERA セ・リーグ 中日4―2巨人(31日・バンテリンドーム)

 4番の責任を全うした。トレイ・キャベッジ外野手(28)の打球が高々と舞い上がり、右中間フェンスを直撃した。

1点を追う4回無死一、三塁で2球目の高め138キロカットボールを強振。「得点圏にランナーを置いてしっかり打てたのは良かった」と、一時逆転となる2点二塁打だ。勝利にはつながらなかったものの、4試合連続打点と気を吐いた。

 リーグ4位タイ7本塁打の長打力は折り紙付き。一方で得点圏打率は1割台にとどまり、チャンスでの打撃が課題だった。「選球眼を良くして、来たいいボールを見逃さないようにする」と、好球必打の姿勢で前日に続くタイムリー。まだ得点圏で2割1分4厘ではあるが、15戦連続で起用される4番打者として、徐々に勝負強さを身につけつつある。

 2回にも左前打をマークし、バンテリンDでは5試合で19打数10安打、打率5割2分6厘と大爆発だ。「広い球場ですし、プレーするのが楽しみなんです」。ナイターだった4月1日中日戦(バンテリンD)の午前中には名古屋城へ。ケンジー夫人とお堀付近を散策して満開の桜を楽しむなど、名古屋が大好きな場所になっている。

 来日1年目のシーズンも3分の1以上の試合を消化。

4月まで3つだった四球も5月は12と、相手投手の攻め方も厳しくなってきている。「情報戦になってきていると思っていますので、自分も最高の準備をして毎試合に臨んでいきます」と力強くうなずいた。(内田 拓希)

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