◆ナガセケンコー杯・第34回北海道支部春季リーグ戦第5節(31日、札幌スタジアムほか)
5試合が行われた。苫小牧ボーイズはダブルヘッダーに臨み、札幌手稲ボーイズに1―3で敗れ、大会初黒星を喫した。
苫小牧ボーイズが4連勝で首位を走っていた札幌豊平を混戦に引きずりこんだ。3回1死一、三塁で2番の加賀谷皇晴(3年)が右前適時打で先制すると、3番・熊谷琉心(3年)は左前適時打で2点目。序盤からリズムに乗り、相手に今リーグ初黒星をつけた。3安打と奮闘した熊谷琉は「1試合目を落としたのでホッとした」と喜んだ。
3連勝で臨んだこの日、ダブルヘッダーの第1試合では札幌手稲に1―3で敗れていた。高橋輝昭監督(52)は「ミスしたらすぐに負けると選手たちも身に染みたはず」と、1戦目終了から45分後に始まった札幌豊平戦へ気持ちをスイッチ。先発の2年生左腕の山田正兼は4回無失点の好投で流れをたぐり寄せた。「負けた直後に投げるのは怖かったけど、ひたすら頑張った」と頬を緩めた。
リーグ戦は残り3節で、苫小牧を含め1敗が4チーム。
〇…札幌手稲が3連勝中だった苫小牧に土をつけた。1、2回に3点を先行すると、先発右腕の樫野颯悠(3年)が直球を軸に組み立て、打力がある相手に5回を無四球1失点に抑えた。越中築監督(34)は「今日の1勝は大きい」と手応え。11日のスポーツ報知杯北海道大会で対戦した際にも先発し、0―1で敗れたが、樫野は「制球を厳しくしないといけないと思っていたが、うまく打ち取れた。相性が良かった」と自信を深めた様子だった。