◆米大リーグ ドジャース18―2ヤンキース(31日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が31日(日本時間1日)、本拠地・ヤンキース戦に「1番・DH」で出場し、2安打を放ってチームの21安打18得点の大勝に貢献した。試合前には23年9月の右肘手術後2度目のライブBP(実戦形式の練習)に登板。

2イニングを想定して29球を投げ、最速97マイル(約156キロ)をマークした。

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 試合開始約3時間半前の本拠地に、バットが折れる鈍い音が響いた。マイナー1Aの打者を相手にした2度目のライブBP。大谷は1人目の左打者への内角直球でバットをへし折った。のべ7人に計29球を投げて安打性は2本で、最速97マイル(約156キロ)。見守ったロバーツ監督は「良かったね。無事に終えたことが最も重要。とてもいい日になった」と合格点を与えた。

 中5日で迎えた2度目の実戦形式。ドジャースタジアムの登板は移籍後初だった。16球を投げ3人と対戦すると、約5分休憩。2イニングを想定し、クイックを試すなどより実戦に近づいた。

指揮官は現地放送のインタビューで、7月の球宴後とされるメジャー登板の目安を「5回、75球」と明言。今後も週1度ライブBPを行い、1イニングずつを増やせば順調に進む。

 ただ、ハードルもある。指揮官は今後も中5、6日で土日を中心に登板する見込みと明言したが、次週は土日がともに敵地・カージナルス戦のデーゲーム。メジャーのデーゲーム前は本格的な練習をしないことがほとんどで、DH出場を考慮して実施されない可能性もあり、登板間隔を空けるなど対応が必要になる。試合中もベンチではボールを握り、シャドーピッチングをするなど、投手のことが頭から離れない様子だった大谷。確実にステップを踏んでいる。

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