◆米大リーグ ドジャース3―7ヤンキース(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム
ドジャース・山本由伸投手(26)が1日(日本時間2日)、本拠地・ヤンキース戦に先発。4回途中7安打4失点、2奪三振で降板し、7勝目を逃して4敗目を喫した。
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こんなに悪い山本は初めて見た。投球フォームのメカニズムが少しずれていたのか、ストレートもスプリットも、決めに行った球がほとんどシュート回転したり、抜けたり。スピードも平均でいつもより2キロほど遅かった。体の開きがほんの少し早いとか、軸足に体重が乗せ切れていないとか、本当にわずかな部分だろうが、それが今季最短降板につながってしまった。
この日で今季12登板目。負傷者が多いチームの中で、エースとしてローテを守り、これまですべての試合で5回以上投げて試合を作ってきた。開幕から2か月以上がたち、疲労もたまってきているだろう。投手には年1、2回ほど、悪いなりに試合の中でどう修正しながら投げていくかという登板はあるもの。そういう能力も高い投手なのに、この日は「何か違うな」というような表情で首をかしげる場面が多く目についた。
ヤンキース戦は昨年、ポストシーズンを含めて2戦2勝、防御率0・68と好相性だった。相手も相当、意識してきたはずだが、これだけ山本の状態が悪いと、参考にできない。こういう時はスパッと切り替えて、次の登板へ体調を整えることに注力してほしい。