日本高野連の宝馨会長が3日、亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さん=報知新聞社客員=への追悼コメントを発表した。
長嶋さんが昨年、石川県高野連に加盟する50校全てに、各加盟校が希望するメーカーの新基準金属バットを3本ずつ贈呈したことに触れ、「高校野球を大切にしてくださった長嶋さんのことを、次代を担う現役の高校生たちにも伝えていきたい」とコメントした。
全文は以下の通り。
「ご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。長嶋さんは野球界でのご活躍により、野球の社会的な価値向上に多大な御貢献をされました。
高校野球に対しても常に気にかけていただいておりました。10年ほど前のスポーツ紙の記事で、以下のように語っておられました。『日本の野球界全体を見たとき、高校野球が大きな要素となるでしょうね。何と言っても高校野球こそ日本の野球の基本ですから。高校野球のレベルが上がれば、球界のレベルが即上がっていく。高校野球はもちろん人気はあるけど、そのレベルをより上げていけるようなルールづくりをしっかりしたらいいと思います』。
昨年は能登半島地震で大きな被害を受けた石川県高校野球連盟加盟各校に、金属製バットを御寄贈いただきました。
野球への情熱を持ち続けられ、高校野球を大切にしてくださった長嶋さんのことを、次代を担う現役の高校生たちにも伝えていきたいと考えています」